“運命のベルト”を取り戻すことができるか=若き実力者・金子が盤石の王者・内山に挑む
勝つ自信は「もちろん100パーセント」
王者・内山に挑戦する金子は「自信は100パーセント」とベルト奪取に強い意気込み 【スポーツナビ】
試合4日前とあって、しっかりウォーミングアップを行なったあと、1ラウンドのスパーリングと1ラウンドのミット打ちなどを披露しただけだったが、引き締まった表情に充実感があふれる。体重も「練習終わりで400gオーバー」と順調で「病気も怪我もなく、ここまで来たので、油断しないようにこのまま行きたい」と、本番までコンディション調整に努める。
公開練習に先立って行なわれた記者会見では内山について、「どこから、どう見ても強いチャンピオン」と敬意を表しながらも「自分の夢である世界チャンピオンになるため、勝つための練習をしてきたので、あとは自分を信じて試合するだけ。もちろん自信は100パーセントある」とあらためて強い意気込みを示した金子。「やることはやってきた。やってきたことを出してくれれば、必ず世代交代はなると思う」という石井一太郎会長の期待に「これまではチャンピオンが歴史を作ってきたが、大みそかからは金子大樹の歴史を作っていきたい」と力強く応じていた。
ロス合宿で内山戦へ「戦うイメージできた」
充実のロス合宿で内山戦へ「戦うイメージができた」と自信 【スポーツナビ】
もっとも、試合前の合宿は最近の金子にとっては恒例で、ロサンゼルス合宿も今回が2度目。石井会長が「今後を見据えた合宿という意味合いもある」と語るように、金子の拠り所は合宿の成果だけにあるわけではない。
「生活を変える必要はない。普段と変わらないことをやるだけ」
金子がきっぱりと言ったのは10月29日、世界戦の発表会見のときだ。自信に満ちた25歳の表情が忘れられない。その根底にあるのは、世界王者になるための日々を自分は積み重ねてきた、という自負である。