曙とアジャ・コングが異次元遭遇=DDT

高木裕美

曙とアジャががっぷり四つの相撲対決?

元大相撲横・綱と、女子プロレス界の怪物アジャが奇跡の初遭遇 【t.SAKUMA/佐藤崇】

 DDTプロレスリング年内最終興行となる23日の東京・後楽園ホール大会では、2大タイトルマッチなどが行われ、超満員札止めとなる2013人を動員した。

 KO−D6人タッグ選手権試合では、王者組の高木三四郎&大鷲透&曙組に、男色ディーノ&大石真翔&アジャ・コング組が挑戦。元大相撲横綱と、女子プロレス界の怪物が奇跡の初遭遇を果たした。

 互いに四股を踏んで、がっぷり四つに組んで臨んだ相撲対決では、ディーノに急所をなでられた曙がダウン。試合中盤では、ディーノと大石がコーナーで折り重なって尻を突き出したところへ「ファイナルナイトメア」を狙ったアジャが、逆に曙に押し付けられてモロに顔面から尻に命中。この一撃で「意識がケツ落した」アジャは、錯乱のあまり高木にリップロック。ディーノがすかさず男色ナイトメアで仕留め、王座移動となった。

 どさくさに紛れ、ディーノのリップロックを食らってしまった曙は、王座からも陥落し、失意のまま退場。一方、王座奪取でまだまだ防衛戦をやるハメになったアジャが「まだ続くの?」と悲痛な叫びを上げる中、王座返り咲きを果たしたディーノは「アジャ兄がいる限り、怖いものはないわ」と、これからもこの3人で暴れ回るというケツ意表明をした。

坂口は2度目挑戦もベルトに届かず

坂口征夫の挑戦を退け6度目の防衛に成功したHARASHIMA 【t.SAKUMA/佐藤崇】

 メーンイベントのKO−D無差別級選手権試合では、王者HARASHIMAが“荒鷲二世”坂口征夫の挑戦を退け、6度目の防衛に成功。アイアンマンヘビーメタル級王座&EXTREME王座と合わせ、3冠王となった。
 今年4月以来、2度目の王座挑戦となった坂口は、鋭いキックや関節技で揺さぶりをかけるも、HARASHIMAは冷静さを失わず、2発目となる蒼魔刀で快勝。試合後は「気の抜けない試合だったけど、緊張感も楽しかった」と笑顔を見せると、「まだ大みそかのトーナメントもあるけど、3つ共持ったまま年越ししたい」と3冠王として2014年に臨みたいと語った。
 一方、またしてもベルトに届かなかった坂口は、「てっぺん目指して登っていくだけ」と、これからも貪欲にタイトルを狙っていくと誓った。

赤井沙希が聖地・後楽園初登場

聖地・後楽園ホール初登場の赤井沙希 【t.SAKUMA/佐藤崇】

“浪速のロッキー”こと元プロボクサーで俳優の赤井英和さんの娘・ 赤井沙希がデビュー3戦目にして聖地初登場。真っ赤なビキニのコスチュームにサンタ帽をかぶった姿で登場し、男女混合の6人タッグ戦に臨んだ。
 GAMIからメガホンで尻を殴られたり、うがい水を浴びせられたりという、“プロの洗礼”を受けながらも、長い手足を生かしたビッグブーツやジャベ、変形のローリングクレイドルなどで客席を沸かし、自軍の勝利に貢献した。
 ファン時代からボクシングやプロレスを観戦していた聖地のリングに立ち、「戦えてうれしい。緊張した」と語った赤井は、パートナーのアシストに欠いた今回の一戦を経て「自分の身は自分で守らないと」と実感。来年以降の活動としては、「男女関係なく争える」アイアンマンヘビーメタル級王座の奪取と、バトルロイヤルやシングルマッチへの出場を目標に掲げた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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