羽生結弦「ここからがスタート」熾烈極めた全日本を乗り越えソチ五輪へ

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町田「恋焦がれたメダル、とても幸せ」

2位の町田。「恋焦がれた」というメダルを獲得し、ソチ五輪代表が確実に 【坂本清】

 本当に恋焦がれたメダルだったので、とても幸せですし、間違いなくこの全日本は、僕の競技人生の中で最大、一番すごいイベントだったと思うので、その中で自分の演技ができて、表彰台に登れたということは心からうれしいです。

――今回の全日本はこれまでになく注目を浴びて、熾烈な戦いだったが、今までの全日本と今回とどういうふうに違った?

 僕の競技人生の中で、五輪を狙う最後のチャンスだったので、すごい覚悟の中で演じたつもりです。先ほども言ったのですが、競技人生で最大の全日本だったので、本当に恐ろしかったですけど、それに打ち勝てた喜びはやっぱり大きいです。

――五輪選考を待つ気持ちは?

 明日の発表までは分かりませんが、人事はすべて尽くしましたし、僕ができることはすべてやったつもりなので、あとは天命を待つだけだと思います。もし選ばれた際は、ここがスタートラインになると思うので、他のたくさんすばらしい選手が日本にいるので、その方々に恥じないように誠心誠意取り組んでいきたいと思います。

――すごく緊張する試合だったと思うが、緊張に打ち勝った自分なりの方法は? どういうところが良かった?

 一言で言うなら、「一心不乱」という感じでした。後半からやはり非常にきつくて、足がもう危険ゾーンに入っていたので(笑)、実際映像を見たら分かると思うんですが、自分で声に出して叱咤激励しながら滑っていました。結果的には最後まで足を持たせることができなくて、それは悔しいんですけど、それは次の大舞台までに、しっかり課題をクリアしたいです。理想というか僕の願望はソチでベストな火の鳥を……ソチのためにクリエートした作品なので、ソチでベストな火の鳥をしっかり公演したいと思います。

小塚「五輪に出るということの凄さに気づいた試合だった」

織田信成らの追撃を逃れ、表彰台を守り「本当にうれしい」と小塚 【坂本清】

 また帰ってこられた、この表彰台という場所に、本当にうれしいですし、何よりも自分のスケートだって褒めてもらえたので、それがまた戻ってきたと感じてすごくうれしいです。

――今回の全日本はこれまでになく注目を浴びて、熾烈な戦いだったが、今までの全日本と今回とどういうふうに違った?

 僕にとっては2度目の五輪選考の懸かった全日本でしたが、前回も自分の中では大変だったなという思いはあったんですが、それにも増して大変な全日本選手権だったなと思っています。五輪に出るということの凄さ、というところに気づいた試合だったかなと思います。

――五輪選考を待つ気持ちは?

 何も言うことはありません。本当に2個右の方(=町田)と同じです(笑)。待つだけだと思ってます。やることはやりましたしたし、僕自身もう今日はゆっくり寝て、明日を待つだけかなと思っています。

――すごく緊張する試合だったと思うが、緊張に打ち勝った自分なりの方法は? どういうところが良かった?

 去年の全日本にさかのぼるんですが、全日本で最悪な演技をし、世界選手権(の代表)から落ち、路頭に迷い(笑)、フラフラしているところで立石(諒)とトレーニングをしながら頑張っていた中、やっと2月の終わりとか3月くらいに気持ちが定まり、スケートに向かって……4月からまた本格的に波に乗せ、体作りを一から始めてきた、その積み重ね、というものを計画通りにやっていく、デミ先生(トレーナーの出水氏)とずっとやってきたこと、信夫先生とやってきたこと……そういうものが今やっと、グランプリシリーズはなかなか結果が出せなかったですが、何とかこの全日本には間に合わせることができたかなと思っています。その計画というものを一緒に立ててくれた先生、仲間に感謝したいなと思っています。

<了>

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