ドログバの出来がチーム躍進を左右する=コートジボワール戦は日本の勇気が必要!
通算成績は2勝1敗で日本が勝ち越している
日本と同じグループCに入ったアフリカの強豪・コートジボワール 【Getty Images】
最初の対戦は1993年のオフト時代に国立競技場で日本が1−0で勝利し、2度目となった2008年のキリンカップでも岡田ジャパンが1−0で勝利している。しかし前回のW杯直前にスイス・シオンで行われたテストマッチでは0−2で敗れており、通算成績は2勝1敗となっている。
前回大会はアフリカ大陸で開催されたこともあり“影の優勝候補”という評価もあったが、ブラジル、ポルトガルと同居する“死の組”(もう1チームは北朝鮮)に入ってしまった。しかも前述の日本戦で大黒柱のディディエ・ドログバ(ガラタサライ/トルコ)が腕を骨折。何とか大会中に復帰したものの、本来の能力を発揮しきれずにチームもグループリーグで姿を消している。
監督解任のうわさもあったが圧倒的な強さで本大会へ
ラムーシ監督は現役時代、パルマでプレーしていた時には元日本代表の中田英寿氏とチームメートであり、さらにアルベルト・ザッケローニ体制のインテルでもプレーしたことがある。
就任当初は指導者としての経験不足を指摘する声もあり、13年のアフリカネーションズカップでは、準々決勝でナイジェリアに敗れたことで、解任のうわさもささやかれた。しかし、アフリカ予選では主力をしっかりまとめ上げ、圧倒的な強さを示して本大会への出場を決めた。
今年6月のタンザニア戦とガンビア戦では「オープンな競争を促すため」との理由でドログバとコロ・トゥーレ(リバプール)を一時的に選考から外して物議をかもしたが、2カ月後には攻守の要を再び呼び戻した。
強みは何と言っても世界に誇る攻撃陣の破壊力だ。前線の中央に君臨するドログバの他にもセリエAで首位を走るローマの主力を担うジェルビーニョ、昨季オランダで得点王を獲得し、現在はプレミアリーグのスウォンジーに所属するウィルフリード・ボニー、Jリーグの柏レイソルと徳島ヴォルティスから欧州に飛び出し、現在は本田圭佑と同じCSKAモスクワでプレーする俊英ドゥンビア・セイドゥ、203センチの超大型FWラシナ・トラオレ(アンジ・マハチカラ/ロシア)など、多士済々のタレントがそろう。
チェルシー時代はなかなか出場機会に恵まれなかったサロモン・カルーもフランスのリールでコンディションを高め、セネガルとの2試合で2ゴールを挙げ、本大会進出の立役者となった。攻撃陣の選手層は4年前より厚みを増したと言える。