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羽生、ソチ五輪へ「本当に大きな一歩」
高得点でファイナル初V=トップ3会見
羽生、290点超えでファイナル初V!
羽生、290点超えでファイナル初V!【坂本清】

 フィギュアスケートのグランプリファイナル第2日が6日、福岡マリンメッセで行われ、男子のフリースケーティングでは前日のSP首位の羽生結弦(ANA)が自己ベストを更新する193.41点(技術点102.03点、演技構成点92.38点、、減点1.00点)をマークし、SPとの合計点でも自己ベストを28点更新する293.25点。歴代世界最高得点に2.02点に迫る高得点で、GPファイナル初優勝を成し遂げた。


 羽生は冒頭の4回転サルコウで転倒したものの、続く4回転トゥループをきれいに着氷して挽回。その後もトリプルアクセル−3回転トゥループのコンビネーションジャンプなどを次々に成功。出場6選手中ただ1人技術点が100点を超える演技で博多に集ったフィギュアファンを魅了した。


 また、負傷欠場した高橋大輔(関西大学大学院)に代わって出場し織田信成(関西大学大学院)は、フリーの自己ベストに5.62点と迫る175.02点(技術点91.58点、演技構成点84.44点、減点1点)を出し、SPとの合計255.96点で、見事に銅メダルを獲得。SP6位と出遅れた町田樹(関西大学)は、ノーミスの演技で170.37点(技術点88.07点、演技構成点82.30点)と巻き返したものの、合計236.03点で織田には及ばず総合4位だった。


 なお、2位にはパトリック・チャン(カナダ)で、フリーの得点192.61点(技術点97.13点、演技構成点95.48点)、SPとの合計280.08点だった。

羽生「少し悔しさが残るFS」 高得点には驚き

高得点には驚きも。「本当に大きな一歩」と今大会を振り返った
高得点には驚きも。「本当に大きな一歩」と今大会を振り返った【坂本清】

――今日のFSを振り返ってみていかがですか?


羽生 僕自身のなかでは少し悔しさが残るFSになってしまいましたが、本当にたくさんの点数もいただきましたし、ちょっと出過ぎかなという気もしますが、サルコウを転倒してしまったあとも、きちんと演技をつなげられたのは大きな収穫だと思っています。すぐに全日本選手権がありますが、それに向けてしっかりと頑張っていかないといけないなと思いました。


――1年間の成長を振り返ってどう感じていますか?


羽生 去年1年間がスタートしたのが5月の終わりだったんですけど、(仙台からカナダに)拠点を移す、コーチを替えるというのは自分にとってものすごく大きな変化だったんですね。自分にとって言葉の壁は大きかったですし、その1年間でだいぶ成長することはできましたけど、今年も同じ5月に始動して、コーチとのスタートラインが全然違っていたので、ものすごくナチュラルに成長していくことができたのかなと。それはスケーティングであったり、体力であったり、そういう自分の弱点だったところを、オーサーコーチ、(コーチの)トレーシー、(振付担当の)デイビッドも本当に分かってくれていて、みんなでしっかり頑張れた。どこが成長したかは具体的にはよく分からないですけど、一生懸命やってきたなとは思っています。


――これまで課題だった演技構成点がすべて9点台を出しています。それについてどう思うか? どういう練習をしてきたのか?


羽生 スケートカナダからエリック・ボンパール杯までにすごく変化があったんですけど、演じようという気持ちになって、プログラムコンポーネンツで点数を取る練習をしてきました。ただ、フランスからGPファイナルに向けて、そこまで重点的に練習することができなかったので、ちょっと驚きでしたね。実際、自分のなかでもものすごく疲れたし、滑れていないなという感覚があったので、この点数をいただけたのはうれしいですけど、もっと頑張らないといけないなと思いました。


――チャン選手に勝ったことについてどう思うか? またGPファイナルに勝ったことでソチ五輪へ一歩近づいたと思うが?


羽生 実感としては、パトリック選手とどうかとか、ほかの選手がどうかとか、勝敗については考えていなかったんです。ただただ一生懸命スケートを楽しもうということが今回のテーマでした。勝敗については、ちょっと考えたんですが、何も出てこなかったです。それがいまの率直な気持ちです。ソチ五輪に向けては、本当に大きな一歩だと思っていますし、条件も満たしているかなと思っているので、全日本選手権もあるし、もっともっと良い演技をできるように頑張りたいと思っています」

チャン「メンタルの戦いがあった」

世界選手権3連覇中の王者チャン(左)は2位。3位に入った織田(右)にとっては、五輪代表入りへアピールの大会となった
世界選手権3連覇中の王者チャン(左)は2位。3位に入った織田(右)にとっては、五輪代表入りへアピールの大会となった【坂本清】

――SPの演技を振り返ってみてどうだったか?


チャン 私にとっては良い演技でした。滑り終わってとてもハッピーな気持ちです。今回はパリ(世界最高得点で優勝したエリック・ボンパール杯)と状況が違っていました。滑る前、リンクに行く前も緊張していたし、怖い気持ちもありました。ミスも心配していました。会場に行く前からメンタルの戦いがあったんです。会場に来てからは普段自分が練習している場所であるデトロイトのことを考えました。そこでいつもベストの演技ができるし、いつもハッピーな気持ちでいられるからです。GPファイナルでは1度金メダルを取っていますが、今回の結果も金メダルと同じ価値を感じています。なぜならば非常に良い滑りができていたからです。今回は初めての状況に立たされました。いままではSPが良くてFSがあまり良くないパターンが多かった。でも今回は逆になりました。いままでにないパターンでこうした結果が出せたのは成果だと思っています。


織田 今日の演技は最初のジャンプで転倒してしまって、100パーセント満足できる演技ではなかったんですけど、昨日のSPに比べたら良かったかなと思っています。


――チャン選手、FSのプログラム「四季」はご自身にとってどのようなもの?


チャン この『四季』というものは五輪に向けての戦略で選んだプログラムです。自分の人生を考えてみても、子どものころリンクに通う車の中でラジオからこの曲が流れていていつもハッピーになっていたのを覚えています。そういう意味でも良い方向づけになると思って選んだのもありますし、今日の演技がその証明になったかなと思います。今回もFSを終えて、100パーセント自信があるわけではない状態だったんですけど、曲が流れるとすぐにギアが入って、気持ちを切り替えられたんです」


<了>

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