8歳エスポ引退ラン“まだまだやれる”=安達調教師JCダート直前インタビュー

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引退ランとなる8歳エスポワールシチー、だが、力はまだまだ衰えていない!(写真は09年JCダート) 【netkeiba.com】

 39戦17勝。うちGI9勝は、ヴァーミリアンに並ぶ史上最多記録。圧倒的な成績を誇るエスポワールシチーが、このJCダートで引退を迎える。8歳となった今年も、フェブラリーS2着から始まり、かしわ記念2着、秋は南部杯、JBCスプリントを連勝と、GIパーフェクト連対中。まだまだパワーみなぎる同馬。管理する安達昭夫調教師が、最後の戦いへの思いを語った。(取材・文:井内利彰)

“JBCで引退”を払拭

 エスポワールシチー。既報の通り、今年のJCダートがラストランになる。そのいきさつについて、安達昭夫調教師はこう説明する。

「JBCを走る前に『これで引退』という話もありました。しかし、レースが終わってから『JCDに登録してほしい』という、オーナーの意向を受けて、このレースが引退ということになりました」

 やはり前走の勝ちっぷりから「まだまだやれる」という思いが、現役続行の道を選択することになったのだろうか?

「そうかも知れませんね。確かに、去年は南部杯を使った後、輸送疲れがあり、調整にかなり苦労しましたが、今年はほとんど疲労がなかったんですよね。だから、レース間隔が詰まったJBCスプリントでもあれだけのパフォーマンスができたんだと思います」

坂路最終追い切りも絶好の動き

この中間は坂路で絶好の動きをみせている 【netkeiba.com】

 もともと、夏場は強くない馬なので、エルムSをステップにした昨年の南部杯よりも、夏場を休養に充てた、今年のローテーションがエスポワールシチーにとって、最適なレース間隔だったということはあるだろう。ただ、前走のJBCスプリントから今回のレース間隔は中3週。ここでの疲労は?

「全く問題ないですね。気になるようなところは全くありません。1週前追い切り、そして、今朝(27日)の最終追い切りと、後藤浩輝騎手に乗ってもらいましたが、すごくいい動きでした。今朝は追い切ったのが、3頭目ということもあり、非常に馬場の良い時間でしたが、それでも、4F53.2〜3F37.7〜2F24.3〜1F12.2秒という時計は評価できますよね」

 エスポワールシチーといえば、Cコースでの追い切りを課された時期もあったが、今は坂路馬場オンリー。このあたりについて、師が意図していることはあるのだろうか?

「Cコースに出すと、引っ掛かる可能性があるので。調教で余計なストレスをかけるくらいなら、坂路で追い切る方がよいだろうということで、今の調整を行っています」

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