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井上兄弟が12.6へ向け公開練習
兄・尚弥「いい勝ち方で次は世界戦へ」

同日の試合にはお互いライバル心

12月6日に東洋太平洋ライト・フライ級王座決定戦に挑む兄・尚弥(右)とプロデビュー戦に臨む弟・拓真
12月6日に東洋太平洋ライト・フライ級王座決定戦に挑む兄・尚弥(右)とプロデビュー戦に臨む弟・拓真【スポーツナビ】

 12月6日、東京・両国国技館で東洋太平洋ライト・フライ級王座決定戦に挑む兄・尚弥、プロデビュー戦に臨む弟・拓真の井上兄弟が28日、神奈川・大橋ジムで公開練習を行った。同日に兄弟で試合をすることについて、普段の練習からお互いにライバル心を燃やしているという尚弥は「弟とやるのは非常に楽しみですね。階級も同じですし、比べられると思うので、弟以上にいいものを見せなければいけない。兄としてしっかりとしたいいものを見せたいと思います」と闘志を燃やす。その一方で、すでにプロで4戦をしていることもあり、「お客さんがアマチュアとは人数も違うし、会場のでかさも違うので、そこは飲まれないようにとは言っています」とアドバイスを送ることも忘れなかった。拓真も「自分も兄と比べられると思うので、弟のほうがすごいと思わせたい」と意気込んだ。

大橋会長も尚弥の世界戦にゴーサイン

「いい内容で勝てれば次は世界戦だと思っている」と語る尚弥は熱のこもったスパーリングを披露
「いい内容で勝てれば次は世界戦だと思っている」と語る尚弥は熱のこもったスパーリングを披露【スポーツナビ】

 8月に田口良一に判定勝利し、日本史上最短となる4試合で日本ライト・フライ級王座を奪取した尚弥。今回は東洋太平洋同級2位のヘルソン・マンシオと対戦する。田口戦では序盤からペースを握ったものの、KOを狙いすぎたあまり自分のパンチのリズムではなく打ち急いでしまい、10R判定までもつれた。また、田口にカウンターを狙われるなどディフェンス面でも課題を残した。今回はその課題を克服するべく、八重樫東(WBC世界フライ級王者)、江藤光喜(WBA世界フライ級暫定王者)、粉川拓也(日本フライ級王者)らレベルの高い相手と100R弱のスパーリングを慣行した。この日も、元日本ミニマム級王者・原隆二(世界戦をにらんでタイトル返上)と、ガードを固めてしっかりと自分の間合いでパンチを打ち込むことを意識しつつ、3Rの熱のこもったスパーリングを行った。

 ここまで「ケガもなく順調にきている」「今まで一番体調がいい」と自身が納得のいく調整ができていることを実証したが、何よりこの一戦が世界へつながる試合だということが尚弥のモチベーションを高めている。「慌てないでじわじわやって相手を崩したい。中盤にKOできたらいい」と試合内容へのこだわりを語ると、「今回、いい勝ち方をして、父や大橋会長も含めて皆さんにこれなら世界へ行けるという内容で勝てれば、次は世界戦という位置づけだと思っている」とコメント。これには大橋秀行会長も「内容が良ければ記録を狙うのではなく、必然的に世界戦になるでしょう」とチャンピオンとなれば日本最速世界奪取となる6戦目での世界戦にゴーサインを出した。

弟・拓真、ランカーとのプロ初戦に気負いなし

「兄に引けをとらない」と父・真吾トレーナーが認める拓真。マススパーでスピードのある動きを見せた
「兄に引けをとらない」と父・真吾トレーナーが認める拓真。マススパーでスピードのある動きを見せた【スポーツナビ】

 10月21日に受けたプロテストに合格した拓真はプロデビュー戦ながら、いきなり日本ミニマム級9位のランカー・福原辰弥と対戦する。福原がサウスポーということで、スパーリングで対策を練ってきたという拓真はこの日もサウスポー相手に4Rのマススパー。父・真吾トレーナーが「本当にスピードがある。お兄ちゃんにも引けをとらない」と言うとおり、キレのある動きを披露した。

 デビュー戦から注目されるが、緊張はないようで「気負わないで自分のボクシングをして、相手に何もさせないで勝ちたい」ときっぱり。大橋会長も「まだ17歳でデビュー戦で日本ランカーとやるということで、大変プレッシャーがかかると思うんですけど、練習、スパーリングを見ていると日本ランカーとやっても普通にいけるんじゃないかな」と太鼓判を押す。父・真吾トレーナーも「練習をする中で自信もついてきたし、自分も楽しみにしています」と不安はない様子。尚弥の世界王座最短記録が注目されるが、大橋会長は「尚弥がつくる最短記録を抜くのは拓真だと思います」と言い切るところに、期待の大きさがうかがえた。


<了>

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