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日本ヘビー級王者・京太郎が判定でV1
「全身全霊で東洋太平洋へ挑みたい」

ラッシュをまとめて序盤からペース握る

ヒット&アウェーで序盤からペースを握った王者・京太郎(左)
ヒット&アウェーで序盤からペースを握った王者・京太郎(左)【t.SAKUMA】

 ボクシング「日本ヘビー級タイトルマッチ」が25日、東京・後楽園ホールで開催された。


 7月にオケロ・ピーター(緑)を6回TKOで降し戴冠した王者・藤本京太郎(角海老宝石)が迎えたのは、オケロと同門のランキング1位・竹原虎辰(こたつ・緑)。12年に及ぶキャリアを持ち、ヘビー級で試合機会が少ないことからオーストラリアやアメリカにも渡って戦績を積んできた苦労人・竹原が、35歳にして掴んだ大勝負に挑んだ。


 京太郎はうまく距離を保てている場面ではフットワーク、詰められた場面ではダッキングからのクリンチを使い、竹原の強打にクリーンヒットを与えない。3Rにはコーナーを背負うが、カウンターの右トレートを打ち下ろして効かせ、そこからラッシュをまとめて攻勢を印象づけるなど、序盤からペースを握る。

緻密で苦手…日本人対決は消極的

激闘及ばなかった挑戦者・竹原(右)も試合後は京太郎をたたえた
激闘及ばなかった挑戦者・竹原(右)も試合後は京太郎をたたえた【t.SAKUMA】

 しかし「人生を懸けてくる重みは予想していた」と京太郎が試合後語った通り、竹原は被弾を重ねても止まらず下がらず前に出る。そして相打ちとなりながらも左フックを見舞い、京太郎の打ち終わりにもパンチを返して当てていく。


 愚直な戦いで会場の支持も獲得した竹原は最後まで京太郎を追って出たが、フットワーク&クリンチに攻めを分断され、右ストレートを巧打する場面もあったが、その後はやはり京太郎にかわされ追撃ならず。


 判定96−94、97−94、97−93の3−0で京太郎が勝利し、タイトル初防衛を成し遂げた。


 竹原の気迫と執念を全身で感じた京太郎は、控室で「ゾンビのようだったし、3Rぐらいで疲れました」と試合を振り返る。今後は「今日の竹原さんのように全身全霊を懸けて東洋太平洋に挑みたい」と、挑戦者に敬意を払いつつ昨年失敗した同王座の奪取に意欲を見せた。一方で、元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者・石田順裕(グリーンツダ)のヘビー級転向も伝えられるが、「日本人は緻密で苦手なのもうやりたくない」と話し、日本人対決には消極的な様子だった。

長谷川亮

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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