木村沙織「新戦術の課題はっきり見えた」=グラチャン女子 ブラジル戦後コメント
全日本女子のグラチャンは3勝2敗で3位に終わった。 【坂本清】
ここまで3勝1敗でメダルを確定している全日本女子は南米代表のブラジル(世界ランキング1位)と対戦。ストレート勝ちを収めれば優勝の可能性を残していた日本だったが、第1セットは新鍋理沙や石井優希の得点でブラジルからリードを奪う。しかし、ブラジルの2枚替えが奏功し、徐々に追い上げられると、最後は日本のミスが続き27−29で落としてしまう。
第2セット、岩坂名奈のクイックで日本が先制点を挙げたものの、ブラジルが連続得点で点差を広げる。日本も流れを変えようと近江あかりや大竹里歩を投入したが勢いは止まらず。14−25と大差をつけられて落としてしまう。
第3セットもブラジルが先行。サービスエースやブロックポイントで5−8とリードする。しかし日本も江畑のサーブから流れを引き寄せ、長岡のスパイクでさらに得点。15−16と僅差の攻防を繰り広げる。江畑のスパイクで追い上げる日本に対し、要所でブラジルはブロックポイントで得点。最後は江畑のスパイクがアウトとなり18−25で落とし、セットカウント0−3で敗れた。この結果、全日本女子は3位で大会を終えた。
以下、大会終了後の主要選手コメント。
木村沙織「すべては1セット目」
新戦術の課題も見え「世界選手権に向けて、反省を次につなげたい」と語る木村沙織 【坂本清】
このグラチャンから新戦術で戦い、良いところも課題もはっきり見えた。世界選手権(2014年、イタリア)に向けて、今大会を反省して次につなげたい。
長岡望悠「新戦術が王者ブラジルに機能した部分もあった」
途中出場で流れを変える役割を担った長岡望悠。「必要だと思うことが少しずつ見えてきた」と成長の糧にした 【坂本清】
自分自身はいろんな場面で出場したが、世界を相手にいろんな経験をして、通用したこと、もっと必要だと思うことが少しずつ見えてきた。戦術を詰めるに当たって、もっともっと練習していきたい。
佐藤あり紗「リベロ賞は、スタッフ、監督が下さった賞」
ベストリベロ賞を獲得した佐藤あり紗。「応援が励みになった」とコメント 【坂本清】
リベロ賞は、スタッフ、監督がこのような経験をさせて下さったことでいただいた賞だと思う。応援してくれる方がたくさんいるのが励みになって、この賞を取ることができたのでとてもうれしく思う。
中道瞳「ブラジル、米国に勝たないと金メダルは取れない」
ベストアウトサイドスパイカー賞に迫田さおり(右)、ベストセッター賞に中道瞳(中央)、ベストリベロ賞に佐藤あり紗(左)が選ばれた 【坂本清】
迫田さおり「個人的に新戦術の良い悪いの波が激しかった」
個人的には、新戦術、新しいポジション、動きでコートに立たせてもらい、ゲームをやる中で、良い悪いの波が激しく、もっとしっかりやらなければならないと思わされた。このグラチャンで経験したことをこれからに生かして頑張りたい。
石井優希「1カ月半で新戦術を試しメダルを取れてプラス」
「1カ月半で新戦術を試し、銅メダルを取れたことはプラスに思っていい」と語る石井優希 【坂本清】
1カ月半で新戦術を試し、銅メダルを取れたことはプラスに思っていいと思うので、機能していない部分を次の招集がかかった時にトライしたい。
<了>
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