木村沙織「みんなで粘れてよかった」=グラチャン女子 ロシア戦後コメント

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グラチャン女子の開幕戦、日本は欧州王者・ロシアに勝利! 【坂本清】

 バレーボール女子のワールドグランドチャンピオンズカップ2013(通称:グラチャン)が12日、名古屋・日本ガイシホールで開幕。全日本女子は欧州代表のロシア(世界ランキング6位)と対戦し、セットカウント3−1(25−20、26−28、25−16、26−24)で勝利した。

 試合は第1セットから日本の攻撃が冴える。ミドルブロッカーの位置に入った迫田さおりのバックアタックで先行すると、途中同点に追いつかれるながらも最後は突き放し25−20で奪う。

 第2セットはロシアに先行を許し19ー24とされるが、そこから怒涛の追い上げを見せる。木村沙織のサービスエース、新鍋理沙のスパイクで得点を奪うと25−24と逆転。しかし最後はロシアが意地を見せ、26−28でこのセットを落とす。

 第3セットは日本が先行。途中13点差を奪うなど日本が突き放し、最後はロシアに粘られたものの25−16の大差で奪う。

 第4セットは、接戦となりロシアに先行される展開が続く。しかし迫田さおりのバックアタック、新鍋理沙のスパイクなどで同点に追いつくと、最後はブロックポイントで26−24とし、鮮やかな逆転でセットを奪い、勝利を飾った。

 以下は試合終了後の主要選手コメント。

木村沙織「勝ってホッとしている」

主将の木村は「初戦は勝って勢いに乗りたかった」と話す 【坂本清】

 初戦は絶対に勝って勢いに乗りたかったので、勝ってホッとしている。

 新戦術で戦った初めての試合だったが、苦しいところでバックアタックが(攻撃のオプションに)必ずあるのが大きい。迫田(さおり)、石井(優希)のバックアタックが苦しい場面で切ってくれたので助けられた。

 高い相手に対しても、ブロックでリバウンドをもらって自分たちのラリーを展開し、相手のミスを誘うなど、みんなで粘れたのもよかった。明日の米国戦も頑張りたい。

迫田さおり「もっと呼んでもっと打ちたい」

全日本女子の新戦術を担った迫田は「もっとトスを呼んでもっと打ちたい」とさらに得点を渇望する 【坂本清】

 初戦なのでチーム全員で頑張ろうと思って臨んだ。自分個人としては新しい戦術に取り組んで初めての試合だったので、緊張したけれど思い切りやろうと思っていた。

 コートの中でオロオロしてしまった部分もあったけれど、勝ててよかった。

 自分は前衛で打つよりもバックアタックのように助走を十分に取って打つほうが得意なので、今までに経験のないポジションではあるが、もっとトスを呼んでもっと打ちたい。

石井優希「先輩方に助けられた」

MIPに選ばれた石井は「先輩方に助けられながら試合を終えた」とコメント 【坂本清】

 初戦なので絶対に勝って勢いに乗りたかった。自分自身としては思い切ってプレーすることができた。

 新戦術で臨んだが、自分のポジションは変わったことがなかったので、自分の仕事を果たそうという思いで臨んだ。先輩方に助けられながら試合を終えることができた。

佐藤あり紗「最後の1点まで拾って頑張る」

リベロの佐藤あり紗は「拾って拾って3本目まで持って行けたら絶対に勝てる」と思ってプレーした 【坂本清】

 新しい戦術での試合だったが、全員でフォローし合って全員バレーで戦うことができた。1点1点を全員の力で取れたと実感している。
 一度(迫田さおりと)ぶつかってしまう場面があったので、もっとローテーションごとにコミュニケーションを取って、改善したい。

 上がったら決めてくれるいいスパイカーが多いので、拾って拾って3本目まで持って行けたら絶対に勝てると思うので、点数を取るまでのコールやボール処理を頑張りたい。

(アタックラインからのツーでのフェイント得点は)空いているのが見えたので決めてやろうと思ってやった。決まってうれしかった。今日は途中で崩れてしまう場面があったので、明日も全員バレーでつないでつないで、最後の1点を取るまで拾って拾って頑張りたい。

<了>
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