ゲーリー監督「世界のトップから学ぶ」=バレー全日本男子 グラチャン開幕前会見

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グラチャンに参加する全日本男子14人とゲーリー監督(前列右) 【スポーツナビ】

 バレーボール全日本男子「龍神NIPPON」は10日、ワールドグランドチャンピオンズカップ2013(グラチャン)に向けて、国立スポーツ科学センターで記者会見を行った。

 今季から全日本男子を率いるゲーリー・サトウ監督は、グラチャンの目標について「世界のトップ4と、世界ランキング12位のイランと戦うことになるので、自分たちにとっては挑戦になるが、今回のグラチャンではすべての試合で勝ちに行きたい」と抱負を語った。
 また主将の山村宏太は「前回のグラチャン(2009年)で3位になったが、その時には自分が出場できていなかった。ですので、今回にかける意気込みは人一倍強い。前回以上のメダルの色が取れるように頑張りたい」と2大会連続での表彰台に向けて語気を強めた。

 グラチャンは、女子が11月12日〜17日(12日、13日が日本ガイシホール、15日以降は東京体育館)、男子が11月19日〜24日(19日、20日が京都府立体育館、22日以降は東京体育館)に行われる。全日本男子は初戦で米国(世界ランキング4位)、2戦目がロシア(世界ランキング2位)、3戦目がブラジル(世界ランキング1位)、4戦目がイタリア(世界ランキング3位)、最終戦がイラン(世界ランキング12位、アジア王者)と対戦する。

以下、ゲーリー監督と主要選手のコメント。

ゲーリー・サトウ監督「ファイティング・スピリットを見て欲しい」

グラチャンに向けての抱負を語るゲーリー監督 【坂本清】

 今回は世界のトップ4と世界12位のイランと戦うので、自分たちにとっては挑戦になるが、すべての試合で勝ちに行きたい。

 ここまで非常に良いトレーニングができており、10月15日から3週間、鹿児島の薩摩川内での合宿を行い、11月5日からは大阪で行い、この2つの合宿でいろいろ学んだ。

 まず第一に、この仕事を引き受けた時に、最初のゴールとして設定したのが、各方面の人とコミュニケーションを円滑にしたいと考えていたが、今回の合宿でVリーグの監督やコーチたちとコミュニケーションを取ることができた。
 その結果、われわれと選手のみならず、スタッフ間のコミュニケーションも良くなってきている。

 今大会で見て欲しいところは、選手の試合に対する気持ち、ファイティング・スピリットを見て欲しい。伝統ある日本の姿、強い気持ちを持ってプレーをする姿を見てもらいたい。

(夏の国際大会を経てチームが進化した部分は?)今自分たちがやろうとしていることは、私が持っている知識と、日本の伝統的なところを融合させて、チームに溶け込ませることを考えている。スタッフと話していると、同じことを話しながらも、話す角度が違うことがあるので、それを修正しながら、今は良いコミュニケーションを取れるようになった。

 技術的には、新しいものをパスの部分で取り入れている。大きな違いは、今までの選手はパスをするときに体のセンターにボールを受けることを意識していたが、今はどちらかというと、腕を速く動かしてボールを取ることをしている。その理由は、国際レベルだとサーブがとても速いので、その時に体を動かす意識が強いと、サーブが取れない。まずは手を動かして、手でパスをするという練習をしている。
 これのもうひとつのメリットは、今までのパスの仕方だと、パスをした後に無駄にお尻をついて転んでしまう。それだとパスをした人が次の攻撃に移れないので、次の攻撃に参加しやすくなるというメリットがある。

(3年後のリオ五輪に向けて、今大会で収穫したいことは?)世界のトップチームとプレーすることは、必ず何かを学べる。ですので、プレーすることを楽しみにしている。

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