高橋大輔「金メダルを目標に“する”」
浅田真央、基礎見直し「やってきて良かった」
フィギュアスケートのNHK杯でアベック優勝を果たし、メダルを手に笑顔の浅田真央(左)と高橋大輔=9日、東京・国立代々木競技場
フィギュアスケートのNHK杯でアベック優勝を果たし、メダルを手に笑顔の浅田真央(左)と高橋大輔=9日、東京・国立代々木競技場【共同】

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯に出場した高橋大輔(関大大学院)、浅田真央(中京大)ら日本選手たちが10日、今大会を振り返り、それぞれの感想を語った。


 以下は、高橋、浅田、織田信成(関大大学院)、鈴木明子(邦和スポーツランド)、無良崇人(岡山国際スケートリンク)、宮原知子(関大高)、高橋成美/木原龍一組(木下クラブ)のコメント。

高橋大輔、モロゾフ号泣は「びっくり(笑)」/男子優勝

男子優勝の高橋大輔
男子優勝の高橋大輔【坂本清】

「いまはとりあえず緊張から解き放たれてホッとしています。また練習に入ったら気持ちを入れ替えて、この気持ちを継続していけるようにやっていきたいです。ミスはありましたが、ちょっとずつジャンプのタイミングも合ってきたし、ショート(SP)とフリー(FP)ともに決まってくるようになったので、少しは自分を信じられるようになってきたかなと思います。(次の試合に向けては)いろいろ考えすぎずに、NHK杯までにやってきたことを継続していきたいです。


(モロゾフコーチが号泣していたが)正直、『これで泣くの?』とびっくりしました(笑)。まさかあんなに泣くとは思っていなかったし、そもそも何で泣いているかも分かりませんでした。びっくりしましたね(笑)。今回は良い演技はできましたけど、まだ安心してはだめだと思います。課題も次から次へと出てくるし、気を張っていきたいです。(五輪に向けた思いは)いままでは五輪に出ることやメダルを取ることが明確な目標に“なって”きましたが、今回は五輪の金というのを目標に“する”ようにしました。可能性はかなり低いですけど、金メダルを目標にします。


(課題は)言ったらきりがないですけど、今回は3アクセルで失敗したし、スピンの部分も取りこぼしがあった。4回転も自信を持って跳べるまでに至っていない。練習ではコンスタントに成功するようになってきたので、これを続けていきたいです。ジャンプが良くなってくれば、そのほかにも良い影響が出るので、やはりジャンプが課題ですね。


(GPファイナルに向けては)スケートアメリカが終わった時点で行けるとは考えていなかったんです。もし行けたらひとつの練習の場、自分がどれだけできるかを試す場、五輪に向けて自分を取り戻す場にしたいと思っています」

浅田真央「今シーズンはとても良い状態」/女子優勝

女子優勝の浅田真央
女子優勝の浅田真央【坂本清】

「課題はたくさんあると思うので、それを次の試合までに解決できるようにしたいです。練習の仕方なんかも、1回の練習で100パーセントの力を出し尽くして、次の練習ができないくらいまでに練習をしていくつもりです。試合の状態を想定して、1回に懸ける練習をしてみようと。今季はすごく順調なので大丈夫という思いはありますけど、試合では何が起こるか分からないので、そういうことを想定した練習をしていこうと思います。


(3アクセルを2回跳ぶことについて)昨日は自分でもできるかなと思っていましたけど、冷静になってみれば負担のかかることなので、もう少し冷静になって考えてみようと思います。(3回転+3回転が2回転になってしまった要因は)アクセルもそうなんですけど、練習でも波があって、そういう部分が出てしまっているのかなと。続けていければできるんじゃないかと思っています。(集大成のシーズンだが)満足はしていないけど、まだまだ上にいけるんじゃないかと思います。


(究極の理想は)つい最近、3アクセルを2回できるんじゃないかと思っていて、自分の理想は上のレベルまで達すること。3アクセルを2回入れられたらそれは最高レベルなのかなと思います。(ここまでの戦いを振り返って不安はまだある?)不安はないですね。不安をなくすために練習をしてきているので、練習をしていけば大丈夫という信頼はあります。


(バンクーバーのシーズンと違って今季は調子が良いが)バンクーバーのときはジャンプのことも悩んでいましたし、自分も思うような演技ができなかったんですけど、それに比べて今シーズンはとても良い状態です。バンクーバーのときは練習のときも試合のときもそれほど調子が良くなかった。階段を上るようにレベルを上げていければいいなと思います。(当時と何が違うかは)基礎から見直してきて、いまようやくその基礎が身についてきたので、積み重ねだと思います。基礎から見直して1からやるというのは本当に大変なことで、やっている最中にこれで大丈夫か、これで合っているのかなとやってきて、いまでも完ぺきではないので、時には悩むこともありますし、その失敗を考えて修正できるようになってきているので、やってきて良かったです。


(ソチまで3カ月だが残りは短い?)短いと思います。自分のレベルはジャンプもだいぶ固まっているので、上を目指していけるんじゃないかと。いまの時点で自分がやりたいと思うものを入れていきたいと思います。ファイナルはひとつひとつ同じ試合だと思っているので、自分が目指していることをできればいいなと思います。


(衣装を変えたが)できれば作りたいなと思っています。気に入ったものができればそれを着ると思います。両方好きなんですが、動きやすくて技術をきちんとできるのは今回の衣装です。フリーの前の衣装は重たくて動きにくいですね。伸びない生地を使っているので、動きにくかったです。重さも生地も軽くて動きやすいものにしたいです。


(フリーのバージョンアップは?)細かいところをブラッシュアップしていきたいですね。どうしてもやっているとジャンプばかりになってしまうので、SPと同じようにつなぎだったり他の部分をきれいにしていきたいです。


(以前は変化を好まない印象があったが、最近はチャレンジしている。何か変化があった?)前までは、自分がいままでやってきたことを変えるのは、チャレンジする勇気がなかったんですけど、それだけではないなと思ってきて、調整や靴のこともそうなんですけど、いろいろ変えてすべてがうまくいっている。いろいろな考えを持つことで新たに開ける道もあるなと思いました。


(佐藤信夫先生とコミュニケーション方法が変わってきている?)最初は何もかもが新しくて、自分もやろうとしてもできなかったりだとか、これで合っているかなと思っても違っていたりだとかがあったんです。ただ1、2年たつうちに先生の言っていることが分かってきて、自分もできるようになってきて、その実感があってのいまなんです。もちろんいまでも失敗したら先生の言っていることがよく分かるし、それがすごく明確になっているので、それがいまの自分の1つのキーポイントになっています。(佐藤久美子先生の存在も助けになっている?)久美子先生は、カナダに行ったときも来てくれて、ブラッシュアップを手伝ってくれたし、どうしてもジャンプばかりになってしまうところで、信夫先生と違った目線で指導してくれているので助かっています。性格的にも明るくて面白い先生です」

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