高橋「やっと五輪に向かう舞台に立てた」=フィギュアNHK杯メダリスト会見

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復活Vを飾った高橋大輔、ソチ五輪へ向け「やっとスタートライン」 【坂本清】

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日が9日、東京・代々木第一体育館で行われ、男子フリースケーティングでは高橋大輔(関西大学大学院)がフリー172.76点、ショートプログラムとの合計268.31点で2年ぶり5度目のNHK杯優勝を飾った。

 2位は織田信成(関大大学院)がフリー170.46点、合計253.16点でSP3位から逆転銀メダル。3位にはSP7位のジェレミー・アボット(米国)がフリー158.63点、合計237.41点で入り、大躍進の表彰台となった。なお、無良崇人(岡山国際スケートリンク)はフリー147.25点、合計227.22点で6位だった。

高橋「これからが本当のスタート」

3度目の五輪出場へ「今回のオリンピックは一番ハード」と気を引き締める 【坂本清】

「今日は昨日のような演技はできませんでしたが、フリーはジャパンオープン、スケートアメリカとなかなかいい演技ができなくてかなり不安もあったんですが、その中では少しだけ前進できた演技だったかなと思います。100%とは言えませんが、良かったと思います」

――6分間練習で4回転を転倒していたが、そこからどう気持ちを立て直した?

「失敗はし慣れている方なので、本番は少しでも自分に気負ったりというか、びびったりというか、そうならないように気をつけて思いっきり飛ぶことだけを考えて1本目は挑みました。2本目に関しては失敗したくないという自分が出てきてしまったことがミスにつながったと思います」

――今季2戦を終えて、五輪に向けた手応え、思いは?

「試合は3試合目なのですが、3試合目でやっとオリンピックに向かう舞台に自分自身が立てたかなと思うので、これからが本当のスタートかなと思います」

――今回はベテランの3選手がそろったが、長い経験がどのような助けになっていると思うか?

「確かに今回は平均年齢が高いですね(笑)。毎回毎回、いろんな試合を経験してきているんですけど、毎試合毎試合同じことはなくて、すべて毎回新しい気持ちというか、毎回緊張しますし、不安に襲われます。でも、先に目標があるからこそやっていけてるのかなと思うので、経験が助けになっているのか、先の目標が助けになっているのか、自分自身では分かりませんが、もしかしたら、それは(スケートを)卒業した時に何かに生きるのかもしれません。自分自身では毎回、経験をいかせていないなと思っています」

――全日本選手権に向けて、テクニカルやメンタルの部分をどのように高めていきたい?

「次の全日本はソチに向かうに当たって絶対にミスができないので、今回はショートのあとフリーでミスが目立ってしまったのですが、ああいう失敗をしてしまうと、日本のレベルは高いので、ソチにはいけないと思うので、そういうことがないようにやり残したことがないように練習していくだけかなと思います」

――これまでのオリンピックシーズンと今シーズンは何が違う?

「今回で目指すのは3回目ですが、1回目はオリンピックというところがどういうところかわからず、織田くんと2人で1枠を狙って競って、僕が行くことができましたが、全日本で気持ちが尽きてしまった部分はあると思います。2回目のバンクーバーはケガ明けだったので、いけるかなという不安の中で気づいたらオリンピックが来てしまったという感じでした。今回は3年前から目指すと決めて、いまこの時期になって活をいれられて、ある意味、やっぱりギリギリまでこないと自分は焦らないというか、気持ちが入らないというか、順調にいけないタイプなんだなという感じがあります。今回のオリンピックは、気持ちの面でも体の面でもメンバーの面でも、一番ハードなんじゃないかなと思います」

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