オカダがV6 1.4ドームで内藤とIWGP戦へ=中邑と棚橋が約2年4カ月ぶり一騎打ちか

高木裕美

アンダーソンとバレットクラブを撃退

アンダーソンとバレットクラブを一蹴しIWGP王座防衛に成功したオカダ 【横田修平】

 9日の新日本プロレス「POWER STRUGGLE」(大阪府立体育会館〜BODYMAKERコロシアム)大会では、5大タイトルマッチなどが行われ、超満員となる6400人を動員した。
 メーンイベントのIWGPヘビー級選手権試合では、“レインメーカー”オカダ・カズチカが、“ザ・マシンガン”カール・アンダーソンを下しV6に成功。来年1.4東京ドーム大会で内藤哲也を迎え撃つことが決定した。
 オカダは再三に渡るバレットクラブの介入に苦しめられながらも、自身もイス攻撃などのラフファイトを見せると、マネージャーの外道のアシストを受け、バレットクラブのセコンド陣を一掃。「ストレス発散のための試合」との言葉通りに、豪快なレインメーカーでフィニッシュを決めた。

レインメーカーが内藤の“夢”を一蹴

1.4東京ドームで対戦が決定的となった内藤(右)を軽くあしらうレインメーカー 【横田修平】

 試合後は内藤をリングに呼び込み、視殺戦を展開。この日の第7試合で額と肩と口から出血しながらも、田中将斗をスターダストプレスで下し、東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証&NEVER無差別級王座を死守した内藤は「IWGPヘビー級ベルトを巻くのが夢」と熱く訴えるが、オカダは「ドームで、そのまま夢で終わらせてやる。内藤さん、お疲れ様でした」と余裕を崩さず。「自分のコスチュームの一部。誰のものでもない」というIWGPベルトをしっかりと抱えながら「ドームには、僕だけを見に来ればいい」と、対戦相手も、他の注目カードも一蹴した。

中邑自ら棚橋を次期挑戦者に指名

インターコンチ王座を防衛した中邑は次期挑戦者に棚橋を指名 【横田修平】

 IWGPインターコンチネンタル王者・中邑真輔は、鈴木みのるに辛勝。次期防衛戦は、同世代のライバル・棚橋弘至との1.4東京ドーム決戦が決定的となった。
「負けたら鈴木軍入り」というリスクを背負って臨んだ中邑は、みのるの徹底した足攻めからのヒールホールドにギブアップ寸前まで追い込まれるも、ゴッチ式パイルドライバーを阻止した直後に、電光石火のボマイェを炸裂。辛くも鈴木軍入りを免れた。
 3度目の防衛に成功した中邑は「もう少し、このベルトに輝きがほしい」と、自ら棚橋を次期挑戦者に指名。棚橋も明確な回答はしなかったものの、中邑の名前を連呼して熱くたぎる思いを爆発させた。
 もしドームでの両者の対戦が実現すれば、11年9.19神戸でのIWGPヘビー級戦以来、約2年4カ月ぶり。05年、09年のドームのメーンイベントを飾った黄金カードが、5年ぶりにドームを熱くするか。

天コジ、2連敗でまさかの無冠に…

2連敗した天コジは2冠どころかベルト「0」に 【横田修平】

 IWGPタッグ王座とNWA世界タッグ王座を賭けた3WAYタッグ戦では、ロブ・コンウェイ&ジャックス・ダン組がNWA世界タッグ王座を、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr組がIWGPタッグ王座をそれぞれ獲得。IWGPタッグ王者であった天山広吉&小島聡の天コジは、2本ともピンフォールを献上し、失意の王座陥落となった。
 IWGPジュニアタッグ王座戦では、Super Jr. Tag Tournamentで優勝したマット・ジャクソン&ニック・ジャクソンのザ・ヤングバックスが、TAKAみちのく&タイチ組を破り王座初戴冠に成功した。

桜庭が毒霧噴射! 永田と初タッグでCHAOS撃退

CHAOS軍の反則に苦しめられた桜庭は毒霧で反撃 【横田修平】

 桜庭和志が永田裕志と初タッグを結成し、飯塚高史&矢野通のCHAOS組と激突した。飯塚は入場してきた桜庭を花道で襲撃し、スプレーでペイントしようとするが、永田が駆け付けて救出。そのまま場外乱闘となる。
 テーピングで鉄柵に拘束された永田の顔面に、飯塚が黒のスプレーを噴射。リング上では桜庭が背中を金具に打ち付けられ、2対1の状況に。場外へ連れ出され、飯塚にマイクコードで絞首刑にされるが、ようやく永田が救出に入る。
 永田は矢野にフロントキック、エクスプロイダー、エルボー合戦から延髄斬りを狙うが、かわされてしまう。しかし、永田は2度目のフェイントを見切ってヒットさせると、オープンフィンガーグローブを着用した桜庭がリングインし、飯塚にパンチ連打。だが、矢野が場外からイスを投げつけて阻止。
 そこへ飯塚がアイアンフィンガーを持ち出すが、桜庭がまさかの毒霧噴射。すかさずサクラバロックで飯塚を捕獲し、永田も矢野に毒霧攻撃からの白目式腕固めで勝負を決めた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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