高橋大輔「気持ちの面で考え直してきた」=NHK杯男子SPトップ3会見コメント
高橋大輔が自己ベストをマークしNHK杯男子SP首位、会見では“気持ちの変化”を明かした 【坂本清】
高橋は冒頭の4回転トゥループを成功させると、トリプルアクセル、3回転ルッツ−3回転トゥループのコンビネーションも着氷。終盤のステップ、スピンでも観客をしっかり魅了し、フィニッシュでは会場総立ちのスタンディングオベーションとなった。
一方、織田信成(関西大学大学院)も4回転トゥループ−3回転トゥループを着氷するなどミスのない演技に見えたが、回転不足やエッジエラーの判定を取られ、思うほど得点が伸びず82.70点で3位。無良崇人(岡山国際スケートリンク)はジャンプで細かなミスが出たもののシーズンベストの79.97点で5位につけた。なお、2位は84.78点でハビエル・フェルナンデス(スペイン)。
以下は演技後のトップ3会見での高橋、フェルナンデス、織田のコメント。
高橋「五輪に向かいたい気持ちが少ないんじゃないか」
五輪後に自分がどうしたいのか、自分自身もう1度問い直したという 【坂本清】
――今日の良かったところと悪かったところは?
「とりあえず僕はジャンプが決まったことが良かったです。悪い点は、スピン……かな(笑)。あまり良くなかったなと思います」
――初戦より良かった理由は?
「スケートアメリカが終わって、ニコライ(・モロゾフコーチ)やスタッフなど、いろんな方にいろんなことを、痛いところをつかれ、いろんな話をして、気持ちの面でオリンピックに出て自分自身がどうしたいのかということをもう1回考え直して練習をスタートしたことが違いかなと思います」
――スケートアメリカの前に精神面が充実してこなかったのはなぜか?
「なんででしょうね……(苦笑)。自分では高ぶっていると思ってたんですけど、それが『思ってた』のか『思いこもうとしてた』のか、外には見えたんじゃないかなと思います。正直いろいろ怖かった部分もあったのかなと思いますし、みんな調子もいいですし、そういった恐怖心だったりとか、本当に(五輪に)いけるかという不安だったりをまじまじと感じ始めたのかなと思います。とりあえず今、自分の気持ちが、他の選手と比べるとオリンピックに向かいたい気持ちが少ないんじゃないかということは分かりました」