ライト級王座決定GP決勝は富松と魅津希=美女ファイター長野は判定負け

長谷川亮

富松が長野に3月のリベンジ

美女ファイター長野は富松に判定負けを喫し、がっくりと肩を落とした 【田栗かおる】

 女子総合格闘技「DEEP JEWELS 2」が4日、東京・新宿FACEで開催された。大会メーンとセミファイナルで行われたのは、前王者・浜崎朱加の返上により長野美香、富松恵美、魅津希、藤野恵実の4選手参加によるトーナメント「JEWELSライト級(52kg以下)王座決定GP」1回戦。

 30歳を目前にした“美女ファイター”長野は、格闘技人生の悲願であるベルトを腰にするべく、3月に判定で退けた富松とメーンイベントで対戦した。しかし前回は1・2Rとも奪ったテークダウンが決め手となり勝利した長野だが、今回は開始から富松に右ストレートを決められ後手に回る。ならばと組みつきに出るも富松に押し込まれてテークダウンへ繋げることができず、逆に2Rにはテークダウンを喫し、ハーフガードのまま抑え込まれて鉄槌(てっつい)とパンチで攻められ立ち上がることができず。
 戦前、GPへの決意を「これを逃したら死んだも同然」と語って臨んだ長野だが、0−3の判定負けを喫し、無念の初戦敗退となってしまった。

フェザー級王座戦ではハムが防衛成功

フェザー級王者ハム・ソヒ(右)が強烈な打撃を披露し、判定で防衛成功 【田栗かおる】

 もう一方の1回戦は立ち技・組み技・総合とジャンルを問わず活躍する“天才格闘少女”魅津希が藤野に判定勝ち。ジュエルス・ライト級の新王者は、この日高度なディフェンス技術で藤野との打撃戦を制した魅津希と富松の間で来年2月に争われる。

 第5試合で行われたジュエルス・フェザー級(48kg以下)タイトルマッチでは、打撃で優位に立ったハム・ソヒが足関節技を狙い、ピンチに思われたスリーパーも乗り切り、いつになく寝技の攻防も展開してみせた上でサダエ・マヌーフに3−0の判定勝ち。王座防衛を果たしている。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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