イサミが「デスマッチの金メダル」を獲得=関本がW−1近藤とのパワー対決制す

高木裕美

イサミ「誰とも勝負できて、楽しめる王者になりたい」

イサミ(右)が石川を破り、BJW認定デスマッチヘビー級王座を戴冠 【t.SAKUMA】

 大日本プロレスの冬のビッグマッチとなる4日の神奈川・横浜文化体育館大会では、BJW2大タイトルマッチなどが行われ、1329人を動員した。

 メーンイベントのBJW認定デスマッチヘビー級選手権試合では、木高イサミが石川修司を破り王座初戴冠。デスマッチ初挑戦から7年で、悲願の「金メダル」をつかみ取った。

 ユニオンプロレス対決となったこの一戦。体重で王者に約50キロのハンディがあるイサミは、機動力で対抗。高さ約4メートルの蛍光灯マリンタワーを使ったヒザ攻撃は不発に終わったものの、金網最上段からのダイビングニードロップや、赤レンガブロックを使ったニードロップなど、捨て身の特攻で勝負をかけると、勇脚・斬でフィニッシュ。一度は頸椎ヘルニアで引退寸前まで追い込まれながら蘇った男が、6度目のシングルマッチにして初めて石川を破り、ついに頂点に輝いた。

 試合後は早くも大日本所属の塚本拓海が挑戦者に名乗りを上げるも、イサミは「オレたちで大日本の未来を見せよう」とその場で受諾。試合後も終始笑顔をのぞかせていたイサミは「誰とでも勝負ができて、誰とでも試合を楽しめる、そんなチャンピオンになりたい」と理想の王者像を語った。

V8の関本がW−1勢を挑発

BJW認定世界ストロングヘビー級王者・関本はぶっこぬきジャーマンで近藤を下した 【t.SAKUMA】

 セミファイナルでは、BJW認定世界ストロングヘビー級王者・関本大介が WRESTLE−1の近藤修司を下してV8に成功。「無差別級の戦い」を目指す近藤が、ランサルセ、キングコングラリアットなどを繰り出すも、関本がヘビー級の意地を見せ付け、高速ブレーンバスター、ラリアットからのぶっこぬきジャーマンで勝利。試合後は近藤のセコンドの稔が関本の前に立ちはだかり、大日本勢とW−1勢で一触即発状態となった。

「完敗。以上!」と悔しさをこらえて負けを認めた近藤に対し、関本は「近藤に勝ったら、それより強いヤツはいないだろ。次は誰だ。稔か? このベルトを賭けて、誰とでもやってやるぞ」とW−1勢を挑発した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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