カシージャスはレアルを退団するのか?=禁断のバルセロナ移籍の可能性を問う
ついにカシージャス本人が移籍を示唆
初めて移籍を示唆したカシージャス(写真左)。ペレス会長との確執が噂されている 【Getty Images】
イケル・カシージャスが先日、初めて移籍の可能性を示唆した。レアル・マドリーで正GKの座を失っている彼が先週発したこの言葉は、ジョゼ・モリーニョ前監督が率いる昨季途中から続いてきた同クラブの正GK問題を再び大きく揺るがせることになった。
本人がはっきり口にしたわけではない。だが彼は多くの人々と同様に、自身に代わってアントニオ・アダンが突然先発で起用されはじめ、その後加入したディエゴ・ロペスに定位置を奪われることになった原因はピッチ外の事情による理不尽なものであり、自身のパフォーマンスに問題があったわけではないと考えている。
ベンチに追いやったのはペレス会長?
そして両者の対立関係が修復不可能な域に達した頃、スポーツ紙『マルカ』はカシージャスとセルヒオ・ラモスがモリーニョの解任をペレスに直談判したことをスクープした。ペレスは国内最大の発行部数を誇る同紙を敵に回してまでその事実を断固として否定したが、結局モリーニョはシーズン終了とともにクラブを去ることになった。
それでもペレスは、チームの内外に多くの傷跡を残してチェルシーへと去っていったモリーニョの功績を強調し、彼にクラブの未来を託す危険な博打に出た結果として、「チームの質は飛躍的に伸びた」のだと、繰り返しメディアに対して主張し続けている。