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カシージャスはレアルを退団するのか?
禁断のバルセロナ移籍の可能性を問う

ついにカシージャス本人が移籍を示唆

初めて移籍を示唆したカシージャス(写真左)。ペレス会長との確執が噂されている
初めて移籍を示唆したカシージャス(写真左)。ペレス会長との確執が噂されている【Getty Images】

「このまま今の状況が変わらなければ、3カ月後には移籍を考えているかもしれない」


 イケル・カシージャスが先日、初めて移籍の可能性を示唆した。レアル・マドリーで正GKの座を失っている彼が先週発したこの言葉は、ジョゼ・モリーニョ前監督が率いる昨季途中から続いてきた同クラブの正GK問題を再び大きく揺るがせることになった。


 本人がはっきり口にしたわけではない。だが彼は多くの人々と同様に、自身に代わってアントニオ・アダンが突然先発で起用されはじめ、その後加入したディエゴ・ロペスに定位置を奪われることになった原因はピッチ外の事情による理不尽なものであり、自身のパフォーマンスに問題があったわけではないと考えている。

ベンチに追いやったのはペレス会長?

 カシージャスは世界最高のGKの1人だ。その彼をベンチに座らせ続けているのはカルロ・アンチェロッティ監督ではなく、主力選手とモリーニョの対立関係がリークされた昨季以降、急激に関係が悪化したフロレンティーノ・ペレス会長であるとのうわさは後を絶たない。モリーニョがカシージャスを冷遇したのは、彼がテレビキャスターの恋人サラ・カルボネロを通してチームの内紛をリークしたスパイだと考えていたからだと言われている。


 そして両者の対立関係が修復不可能な域に達した頃、スポーツ紙『マルカ』はカシージャスとセルヒオ・ラモスがモリーニョの解任をペレスに直談判したことをスクープした。ペレスは国内最大の発行部数を誇る同紙を敵に回してまでその事実を断固として否定したが、結局モリーニョはシーズン終了とともにクラブを去ることになった。


 それでもペレスは、チームの内外に多くの傷跡を残してチェルシーへと去っていったモリーニョの功績を強調し、彼にクラブの未来を託す危険な博打に出た結果として、「チームの質は飛躍的に伸びた」のだと、繰り返しメディアに対して主張し続けている。

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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