王者KENTA、3団体制覇狙う永田が白星発進=ノア「グローバル・リーグ戦」開幕

高木裕美

KENTA「リーグ戦の主役はオレ」

GHCヘビー級王者KENTAとストロングBJ王者・関本大介の初対決はKENTAが20分の死闘の末に勝利 【t.SAKUMA】

 プロレスリング・ノア「グローバル・リーグ戦2013」開幕戦となる19日の東京・ディファ有明大会では、超満員となる1600人を動員。この日は公式戦5試合が行われ、11.10東京・後楽園ホールでの優勝決定戦へ向けて熱戦が繰り広げられた。

 メーンイベントでは、GHCヘビー級王者のKENTAと大日本プロレスのストロングBJ王者・関本大介とのシングル初対決が実現。関本が豪快なラリアット、ダイビングボディープレス、ぶっこぬきジャーマンスープレックスといったパワー殺法でたたみかけると、KENTAも得意のキックにエルボー、張り手、ダイビングフットスタンプで応戦。20分を超える熾烈な戦いの末、 go2sleepでKENTAが勝利を引き寄せた。

 今年はチャンピオンの立場で臨むKENTAは「リーグ戦の主役はオレ」と堂々の2連覇宣言。新日本プロレスの永田裕志によるナガダンスを「お遊戯」とこきおろし、自分がリーグ戦の最後を締めると断言した。

永田は齋藤下してナガダンスを拾う

新日本のG1、全日本のチャンカーに続き、グローバル・リーグ戦で史上初の3団体リーグ戦制覇を狙う永田は初戦に快勝 【t.SAKUMA】

 かつてのGHCタッグ王者対決となった丸藤正道vs.杉浦貴は、互いの技を読み合う目まぐるしい攻防の末、杉浦が米満リフトで勝利。世界一になった金メダリストの後輩と開発した技を使うことで、優勝へ向けてゲンを担いだ杉浦は、次戦となる26日・札幌大会での永田戦について「それよりススキノ! ファッションヘルスだ!」と妻子持ちにあるまじきモチベーションで、別の意味での札幌決戦に下腹部の血をたぎらせた。

2年連続出場となる新日本プロレスの永田裕志は、齋藤彰俊をバックドロップで下し白星スタート。敵地でありながら白目式腕固めで大歓声を集めると、試合後は「帰れ」コールにも臆することなくリング上で勝利のナガダンスを披露するなど、エメラルドグリーンのリングをブルーに塗り替えた。

これまで新日本の「G1クライマックス」、全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル」を制し、史上初の3団体リーグ戦制覇のかかる永田は「オレが優勝して業界の顔になる」と、余裕の敬礼ポーズを決めた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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