『大変革』か『大停滞』かは若手次第!?=仙女・里村明衣子インタビュー 後編
里村明衣子インタビュー後編。レスラーとして後楽園に臨む気持ちを聞いた 【スポーツナビ】
今回は仙台女子プロレス・里村明衣子インタビューの後編。前回は8対8の世代闘争マッチを決めた経緯や、若手の印象などについて語ってもらった。
後編となる今回は、師匠となる長与千草が動いたことについてや、レスラーとしての里村明衣子がどのように今大会に臨むか、そして大会の展望などを聞いた。(取材日:10月10日)
長与千種は「里村が怒る顔」を楽しんでいる
長与千種の介入に怒りを示す里村。後楽園では本気で切れる里村明衣子が現れる!? 【スポーツナビ】
里村 最初は怒りでしかなかったですよ。やっぱり自分のいない場所で、新潟に行って道場を空けている間に、勝手に道場に長与さんが来て、それを写真で見て知るというのは本当に腹が立ちました。
ただ長与さんは10年以上、大会のプロデュースをやってきたわけで、そういう人が、ただ単に花月から熱い手紙をもらったから、里村やアジャに勝つためにやってやるという気持ちだけで動いたんじゃないんだなとは感じました。
その先には里村の怒る顔を思い浮かべ、そうなったら全体的にどういう展開になるかを考えていて、多分、長与千種はそれをすごく楽しんでいるんだなと。
――里村さんやアジャさんの怒りを掻き立てる、という意味もあって動いたと。花月さんにお話を聞いたときは、長与さんとの練習から「経験」という部分を学んだと聞きました。
里村 長与千種を前にしただけで刺激をもらう部分はあると思います。それは誰もがそうだと思うんですよ。長与さんが道場に来たとなると、みんなピシッっとなりますし。それこそ少しでも指導を受ければ、本当にただ教えるだけじゃなくて、その技ひとつひとつにどんな魅力があって、どんな見せ方ができるかというのを、360度の視点で教える人なので。
そういうところでは相当、花月のためになると思います。ただ、戦うのは本人なので、そこに関しては、最後は花月対誰かという戦いでしかないと思います。
本気で『切れる』里村明衣子が現れる?
里村 そうとう切羽詰まっている感じはありますよね。私でさえ同じ立場だったらできないことをあいつはしでかしていると思います。
やっぱり人って、一人で立ち向かうというより、誰かに教えてもらって、この人のために、この人に教わったから絶対に負けられないとか、自分のバックにあるサポートというのはすごく大きいと思うんですよ。
それが今までは里村だったと思うんですよ。里村さんに教えてもらっているから、がんばらなきゃ、もっとやらなきゃと。
ただ今はそれを排除して、長与千種をつけた。ということは、相当責任を負わないといけない。これで次に結果を出さなかった時には、笑いものですよと。
――そこはかなりのリスクを背負ったと。
里村 そこはあえて自分で背負ったところだと思います。
――花月さんは自分が蒔いた種だから、最後は自分で花を咲かす、自分で大きな花火を上げるんだと話していました。そのような覚悟は里村さんも感じるところですか?
里村 感じますけど……。結局まだ結果が出ていないですよね。
――結果を出す最後のチャンスが、17日になるということですかね?
里村 そうですね。ただその花月のバックに長与千種がいる時には、私はキレるでしょうね。
――花月さんは長与さんをリングサイドに呼ぶと言ってました。もしリングサイドにいたら、やはり……
里村 さらにぶちキレますよ。
―ー久しぶりに本気で切れる里村さんが見れることになりそうですね。
里村 そうですね(苦笑)