ファンのリスペクトに感謝するベッテル=2位に90点差つけインドで王座確定か?
鈴鹿で今季9度目の優勝を決めたベッテル。4年連続の年間王者へまっしぐらだ 【川喜田研】
グロージャンがスタートでトップに躍り出る
11周目、まずは上位陣のトップを切って、2位を走るウェバーが1回目のピットイン。マッサ、ライコネンが同ラップに、翌12周目にはグロージャン、ロズベルグ、さらに14周目にはベッテルが、それぞれピットストップで硬いオプションタイヤに履き替え、コースへと復帰するも、タイヤ交換を終えた時点で、上位3台の順位はそのまま。トップを快走するグロージャンはここから2位、ウェバー以下との差をジワジワと広げてゆく。
「最高のスタートでトップに立って、その後もレッドブル勢を引き離すことができた。一瞬、このままF1初優勝が飾れるかもしれないって思ったよ」とグロージャン。
猛チャージでトップに立ったベッテル
猛チャージを見せたベッテル(中央)とウェバー(右)のレッドブル勢。ロータスのグロージャン(左)も健闘 【川喜田研】
38周目、2度目のピットストップを終えたベッテルがウェバー、グロージャンに次ぐ3位でコースに戻ると、そこから前を走るグロージャンに猛チャージを仕掛け、41周目のメインストレートでロータスを抜いて、まずは2位に浮上。そして42周目、ウェバーが3回目のタイヤ交換でピットインすると、この時点でベッテルが再びトップに立ち、そのまま危なげない走りでフィニッシュ!
一方、最後のピットストップで3位にポジションを落としたウェバーも、レース終盤、2位を走るグローシャンを猛追し、51周目のシケインでついにロータスを逆転。僚友、ベッテルに次ぐ2位でチェッカーフラッグを受けた。
以下、3位にグロージャン、4位アロンソ、5位にライコネンが続き、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとエステバン・グティエレスが強豪チームを相手に6位、7位につけるる大健闘。8位、ロズベルグ、9位、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位のマッサまでがポイント圏内でレースを終えている。
ファンのリスペクトに感謝するベッテル
「ファンのみんなに、心からありがとうと言いたい」と声援に応えるベッテル 【川喜田研】
ちなみに、ドライバーズ選手権2位のアロンソが4位入賞を果たしたため、鈴鹿でのチャンピオン決定はならなかったが、ベッテルはこの優勝でドライバーズポイントを297点に伸ばし、2位アロンソとの差は実に90点。2週間後に行われる第16戦、インドGPでベッテルが5位以上で完走、あるいはアロンソが3位以下に終われば、その時点で自動的に4年連続の王座が確定する。
<了>
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