レッドブルがフロントローを独占!=ウェバーは“鈴鹿のセクター1”を賞賛

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日本GP公式予選でトップ3に入った(左から)ベッテル、ウェバー、ハミルトン 【スポーツナビ】

 F1世界選手権第15戦日本GP(三重・鈴鹿サーキット)は12日、公式予選が行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)が首位、2位にはポイントランキング1位を独走するセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が入り、3番手にはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が入った。ベッテルがこのレースで優勝し、8番手からスタートするポイントランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が9位以下の場合、ベッテルの4年連続の年間王者が決定する。決勝は13日15時にスタート予定。

 以下は、公式予選上位3名の共同記者会見でのコメント。

ウェバー「最後は素晴らしいサーキット」

ポールポジションを獲得したウェバーは、鈴鹿サーキットを賞賛 【スポーツナビ】

 鈴鹿は素晴らしいサーキットなので、われわれはここで走ることをいつも楽しんでいる。今日走ったラップは悪くはなかったが、正直に言えば、もっとうまくできたし、タイムを縮められたのではないかと思ってしまうものだね。

 セバスチャン(ベッテル)は予選で問題を抱えていた(※KERSにトラブルが生じていた)から、このポールポジションは実力通りの結果とは言えないかもしれない。問題を抱えていても、彼は素晴らしいタイムで走っていた。でも、ポールをとれたことはうれしいよ。チャンスが目の前にあるときは、そのチャンスを生かさないといけないからね。

 鈴鹿で走ることはこれが最後なので、ポールを取ることができたことで、(日本のファンとは)とても良いお別れになる。(鈴鹿は)素晴らしいサーキットだし、今日のセクター1のことは絶対に忘れない。鈴鹿のセクター1こそ、僕たちドライバーが求めているものであり、そこにF1ドライバーという職業がなんであるのかが詰まっている。あのような走りを見せることが、僕たちF1ドライバーにとって、最高のハイライトなんだ。

 われわれはレースに向けても良いマシンを持っている。(ポールポジションでのスタートとなる)明日は逃げ切れると思っているよ。

ベッテル「問題を抱えていた」

ベッテルはマシンにトラブルを抱えていたものの、フロントローをしっかりキープ 【スポーツナビ】

 今朝から問題を抱えていたが、そこまで違いが出るものではなかったと思っている。まずはマーク(ウェバー)におめでとうと言いたい。彼は素晴らしいラップを走ったと思う。予選では問題を抱えていたけど、“たられば”を言うことは、あまり好きではない。(レースは)常に予測不可能なものだし、2番手を獲得することができた。この結果には満足しているよ。

 最前列を独占できて、チームにとっては最高の結果。今日のマシンは、特にセクター1で驚くほど良いパフォーマンスを見せた。マシンがいかに素晴らしかったかを実感したよ。マシンの感触が今日と同じくらい良くて、限界まで攻めた走りができた時は、実感するまでそう日にちはかからない。今日の予選は楽しめたし、2番手に満足しているよ。

(予選Q3の2周でどちらもミスがあったように見えたが)コースアウトはしていないし、ミスではない。(1周目は)積極的に攻めたが、少し(ドライビングが)厳しくなってしまった。2周目はなんとか踏みとどまることができたけどね。でもマークも言っていたように、われわれが限界まで攻めた結果だと思う。

ハミルトン「簡単なレースにはしない」

決勝のカギをハミルトンは、タイヤのデグラデーションだと語る 【スポーツナビ】

 3番手に入ることができて、とれもうれしく思っている。マークにはおめでとうと言いたい。明日のレースをとても楽しみにしているよ。(今日は)マシンの感触がとても良く、チームは今週末素晴らしい仕事をしてくれているので感謝したい。ただ、前の2台(レッドブル勢)を上回ることはとても難しかった。彼らは長い年月をかけてマシンを仕上げてきているけど、われわれもそれに近づけるようにしていきたいと思っている。

 明日の決勝はタイヤのデグラデーション(※摩耗による性能低下)をうまく管理することがカギになると思う。いいスタートを切って、前のふたりを相手に戦っていきたい。簡単なレースにはさせないようにするよ。

<了>
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