真央「冷静に強い気持ちで」高橋「焦らず」=集大成のシーズン幕開け、ジャパンOP

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2連覇を達成し笑顔を見せる浅田真央、高橋大輔ら日本チーム 【坂本清】

 フィギュアスケートの日本、欧州、北米によるチーム対抗戦「ジャパンオープン2013」が5日、さいたまスーパーアリーナで行われ、高橋大輔(関大大学院)、小塚崇彦(トヨタ自動車)、浅田真央(中京大)、村上佳菜子(中京大)の4人で臨んだ日本が、総合544.85点で2年連続6度目の優勝を飾った。
2位は北米(アボット=米国、バトル=カナダ、ワグナー=米国、ロシェット=カナダ)で528.89点。3位は欧州(フェルナンデス=スペイン、ブレジナ=チェコ、ソトニコワ、スルツカヤ=ともにロシア)で477.84点。

 同大会は男女シングル各2人の合計4人が1チームとなって対戦する団体戦。各選手がフリー演技を行い、合計点で順位を競う。

 今季限りでの引退を表明している浅田は、冒頭にトリプルアクセルを入れたプログラムを披露。オーバーターンとなったものの、転倒など大きなミスなく演技を終え、参考記録ながら135.16点で、自己ベストを上回る高得点をマークした。
 同じく集大成のシーズンに臨む高橋は、冒頭の4回転トゥループで転倒。ジャンプの大技が決まらず表情は晴れなかったが、ステップでは持ち味を発揮。会場を魅了した。

浅田真央、練習の成果が「まずまず出せたかなと思う」

トリプルアクセルを含め、ミスを最小限に抑えた演技に、笑顔を見せる浅田真央 【坂本清】

「今日は初戦ということで、自分の中で『できるかな、できるといいな』とかいろいろな気持ちがありました。シーズンオフに練習したことがまずまず出せたかなと思います。この試合は次につながる試合にしたかったので、それができたのはすごく良かったです。(今日の得点について)私自身は得点のことはあまり気にしていません。あとでパーソナルベストが出ましたと言われて『そうなんだ』という感じでした。試合によって得点は違うと思うので、何とも言えないんですけど、こうして良い得点が出せたのは次につながるなと思いました。良かったところは、自分が課題にしていたスピンやステップのレベルが取れたところですね。ジャンプは時にはミスがあるので、苦手なものは自信がなかったのかなと思いました。次の試合ではそういうミスがないようにしたいと思います。

 衣装はロシアで作ってきました。デザインやカラーはタチアナ先生にお願いして作ってもらいました。できあがってきて見たときはすごくいいなと思いました。気に入っています。体の中心からパワーがでるような衣装だと思っています。

(五輪代表選考もこの会場で行われるが)全日本選手権と世界選手権も決まればこの会場なんだなと、今回試合始まる前に思いました。全日本と世界選手権もこの暑さなのかなと思うと、大変だなと。何回も滑っているリンクなので、またこうしてこのリンクで滑れて、全日本と世界選手権につながればいいなと思います。今回の試合では自分がちょっと大丈夫かなと思っているジャンプの失敗が目立ってしまったので、次の試合ではそういう部分を改善できればいいかなと思います。そして五輪に向けてはこれから1つひとつ試合が行われるので、そこで自分の力を発揮して、1つの試合を自分の中で集中して、冷静に強い気持ちを持って臨みたいと思っています」

村上佳菜子「心がめげそうに。でも最後まで滑れた」

演技後、キス&クライで悔し涙を流した村上佳菜子 【坂本清】

「(今日の演技を振り返って)今回の試合は、試合前に靴が壊れたり、いろいろあったのですが、ジャンプと滑り自体は去年と比べて良くなっていると思います。失敗はしてしまったが、これからプログラム(曲)をたくさんかけていって、プログラムの中でもジャンプを飛べるようにしたいと思います。

(今日の試合で良かったところと悪かったところは?)今回、良かったところはあまり見つからない。心がめげそうになりながら最後までちゃんと滑れたので、そこは唯一良かったところかなと思います。あとは、ジャンプのミスと、途中でつまづいてしまって、そこから崩れてしまったので、そういうことがあってもちゃんと立て直して、次にいけるようにしたいと思います。

(衣装について)パスカーレ先生に『シンプルに、ブルー』と言われて、日本で作りました。できるだけ(パスカーレ)先生が言うようにシンプルにつくったんですけど、スカートの部分が何枚も重なってグラデーションになっていたり、複雑になっていて、すごく好きです。

(この会場は全日本選手権も行われるが ?)ここでは初めて滑ったのですが、滑りにくいとかは無くて良かったんですが、暑すぎてすごくびっくりしました(笑)。演技をしている時に汗がたれたりしたことはこれまでなかったんですけど、今日は練習も本番も(汗が)タラーってなって、びっくりしました。

(五輪に出るためには何がこれから必要?)プログラムの中でジャンプを決めることが一番の課題なんですけど、練習していくうちにそれをクリアにして、もっと迫力だったり、アピールだったり、見ている人が鳥肌が立つような演技ができるようにしたいと思います」

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