島根は強豪への変革時 沖縄の復活は?=bjリーグ 13−14シーズン展望<2>
今季のbjリーグ見所を河内コミッショナーが解説。今回はウェスタンリーグと全体の展望について 【(C)AFLO SPORTS/bj-league】
注目は島根 新たなチームの顔に期待
島根は横浜から獲得したトーマス・ケネディ(写真)らが活躍すれば大躍進の可能性も 【(C)SHIMANE SUSANOO MAGIC/bj-league】
さらに昨季までチームの顔だったマイケル・パーカーが抜けたことも、プラスに見ている。というのも、年々存在感が増してきたジェラル・デービスが、エースとして島根を率いるだけの力をつけてきたからだ。さらに優勝チームの横浜からトーマス・ケネディを獲得し、彼との2枚看板というのも面白い。ケネディはブラシオス ヘッドコーチが岩手時代にbjリーグに連れてきた選手であり、互いの信頼関係も出来ている。優勝経験のある外国籍選手というのも、島根に新風を吹き込んでくれるに違いない。
安定している山本エドワード、薮内幸樹のポイントガード陣、外からはケネディと横尾達泰、川辺泰三がシュートを打ち、インサイドではデービスと波多野が踏ん張る。なかなか面白いチームになりそうだ。ヘッドコーチの交代や看板選手の脱退はマイナスにとらえる人もいるだろうが、島根にとっては次のステップに上るための変革だと見ている。
沖縄は原点回帰のシーズン
キーマンとなるのは、キャプテンに就任した金城茂之。前十字靭帯断裂と、半月板損傷という大ケガから復帰したものの、それ以降なかなか満足のいくシーズンを送っていない。金城が本来の調子を取り戻せば、沖縄にとっては大きなプラスになることは間違いない。さらに、山内盛久に続き、若手の岸本隆一が台頭してくれば、沖縄はもっと面白くなるだろう。
福岡、京都の戦力補強は吉と出るか?
昨季はシーズン終盤から右肩上がりに調子をあげ、準優勝を勝ち取ったライジング福岡は、オールスターに7年連続出場しているbjリーグ屈指のポイントガード、青木康平を補強した。しかしメンバーを見てみると、日本人選手のサイズが小さいのが気になる。もともとガード陣が多い福岡だが、新たに青木が加わったことで、今までのチームバランスが崩れないか心配だ。うまく回っているうちはいいが、一つ歯車が狂うと一気に崩れてしまう危うさを感じる。戦力補強が吉とでるか凶と出るか、ヘッドコーチがどんな組み合わせでスタートを組んでくるのかに注目したい。
奈良には新規チームの立ち上げ経験のある遠山ヘッドが適任
今季も大どんでん返しはあるのか?
<了>
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