高橋建が断言! 広島CS進出確率100%、鍵は前田健、キラ

ベースボール・タイムズ

9月14日から始まる勝負の巨・神9試合

 3位争いのライバルは、中日と横浜DeNAに絞られてきた感がある。特に中日は02年以降11年連続でAクラスをキープしており、CS出場も逃した事がないチームだが、高橋氏は「過渡期のチーム」と冷静に分析した。

「ドラゴンズは、昨年から外国人3人が抜け、前半戦早々にエースの吉見一起が離脱。さらにこの時期になって、アライバ(荒木雅博、井端弘和)が不在だし、4番のルナもいません。年々、主力選手の年齢が上がってきて、世代交代をしなければいけない時期にきています。チーム力が落ちているのは明白で、そのチームとカープが競っている事じたい、僕にはクエスチョンです」

 選手層を考えると、中日やDeNAに比べて広島の方が上。そう断言する高橋氏だが、今後の山場は9月14日から始まる巨人、阪神との9試合だと断言した。

「去年も9月半ばの9連戦で、1勝8敗と大失速してCS進出を逃しました。今年は14日から上位2チームとの9試合ですが、ここは乗り越えなければいけない山場。その直後にあるナゴヤドームでの3連戦を、いわゆる天王山にするためにも、ここが踏ん張りどころになります。さらに、CSに出れば、この2チームと戦う事になるわけですから、その予行演習にもなるし、そこで嫌なイメージを植え付けるためにも、大事な9試合になると思います」

プレッシャー、未経験の弱みも一蹴

 残り19試合、選手にとっては「初のCS」に向けて、プレッシャーとの戦いになる。未経験の弱み、を心配する声も少なくないが、高橋氏はその不安も一蹴した。

「僕は現役時代、Aクラスどころか優勝争いをした事もありましたが、選手というのは、あまりプレッシャーは感じていないものです。メディアの人が騒ぐほど、当の本人たちは意識していない。その日その日をしっかりやろうと頑張っているだけです。その中で、打開策というか、誰かが抑えてくれて、誰かが一本打ってくれたら、それに乗じて乗っていけるという日が続くものです。その意味で、投手では前田健、打者ではキラがキーマンになると思います」

 昨年の二の舞にはならない。16年ぶりのAクラス入り、そして球団史上初のCSの舞台へ。その瞬間を、広島市民は心待ちにしている。

<了>

(大久保 泰伸/ベースボール・タイムズ)

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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