日本にとって“実践編”となるガーナ戦=1.5軍の相手に期待されること
守備に関して何度も修正指示を出した指揮官
グアテマラ戦では、守備陣に対しコーチングエリアから何度も修正指示を出していたザッケローニ監督 【Getty Images】
繰り返すが、この試合の勝ち負けのみを考えるなら、これは特に必要のない指示だ。しかし、このチームの目標はグアテマラに勝つことではない。強豪チームを相手にしたとき、どのように戦うのか。その戦術を確立することが目標だった。ザッケローニ監督、選手を含めて、何を見ながらこの試合に取り組んでいるのか、それが明確に表れた試合だったと思う。
サイドチェンジにどう対応するか
無論、最優先すべきは自陣ゴールへの最短距離を防ぐこと、すなわちボールサイドに絞ってコンパクトにすることだが、“基本のおさらい”ができたら、今度はそれをどのように調整していくか。グアテマラも、ザッケローニジャパンのコンパクトな守備を何度かサイドチェンジで突こうと試み、岡崎慎司らが下がって対応する場面もあった。しかし、これがガーナなら、プレスバックが間に合わないくらいのタイミングでサイドチェンジを通してくるかもしれない。
では、そのときにどのように対応するのか。ガーナ戦はまさに実践編である。多彩な攻撃で、ザッケローニジャパンの守備を揺さぶってくれることを期待したい。
<了>