木村沙織「やりたいバレーと逆だった」=セルビア戦後 選手コメント

スポーツナビ

セルビアに完敗を喫し、肩を落とす木村(左) 【坂本清】

 バレーボール女子のワールドグランプリは30日、決勝ラウンド(8月28日〜9月1日、北海道立総合体育センター)の第3戦が行われ、日本はセルビアに0−3(22−25、17−25、19−25)で敗れた。日本は3戦終了時点で1勝2敗の4位となった。

 日本は石井優希、川島亜依美、リベロの佐藤あり紗が今大会初スタメンを飾るなど、前戦から大きくメンバーを入れ替えて試合に臨んだ。しかし、ブラコチェビッチを中心とした相手の打点の高いスパイクやサイド攻撃を防ぐことができない。競り合いとなった第1セットを落とすと、第2セットも序盤から得点を離されて、連取された。第3セットに入ると、長岡望悠を中心に攻め立てたが、終盤にミスが多発して19−25で奪われた。欧州女王のセルビアに実力の差を見せつけられた日本はこれで1勝2敗となり、4位に転落した。

 日本は31日、決勝ラウンド第4戦でここまで全勝の中国と対戦する。

 以下は試合後の選手コメント。

木村沙織(ガラタサライ/トルコ)

「自分たちがやりたいバレーと逆だった」

 自分たちのミスが多かった。ポイントを取らなければならないところでミスをしてしまい、流れのない試合になってしまった。今日の試合に関しては相手の思い通りに、自分たちが何も仕掛けられずに終わってしまった。サーブでターゲットを狙っても、そこをリベロや逆サイドの選手にカバーされてしまったので、なかなか崩せなかったのも敗因のひとつ。全部、自分たちがやりたいバレーと逆だった。

 連続失点にならないように意識しているが、一度連続失点が続くとそのまま何点もやられてしまうので、早くサイドアウトを取れるようにみんなで頑張りたい。ちょっとやられるとシュンとして、静かになってしまうのがこのチームの課題ではあるけれど、この場所にいたら年齢、若さ、キャリアは関係ない。流れが悪い時こそ自分たちで盛り上げていけるようにしないと、なかなか流れは断ち切れないので、代表という責任をしっかり全員が持って臨まなければダメだと思う。

新鍋理沙(久光製薬)

得点を決め、喜びを分かち合う新鍋。要所でスパイクを決めた 【坂本清】

「リズムがつかめなかった」

 うまくいかないプレーが多く、なかなかリズムがつかめなかった。コンビも合わず、ブロックをあまり見ることができなかったので、すごく苦しかった。1点取った時に盛り上がって、そこからリズムをつくっていければ違った展開になるはず。技術面に関してはすぐに変えることができるものばかりではないが、雰囲気はすぐに変えられると思うので、コートの中も外も同じ気持ちで、盛り上がって戦いたい。

平井香菜子(久光製薬)

セルビアの高いブロックに苦しんだ平井(左) 【坂本清】

「終盤も正確に得点を取りたい」

 相手に派手に決められる場面もあったが、自分たちのチャンスからの攻撃で確実に(得点が)取れなかったことが修正点。この2日間、1セットも取れていない状況なので、まとまるところはしっかりまとまって、20点以降もミスなく、正確に得点を取っていきたい。明日の中国戦は、まず1セット目が勝負になると思う。

石井優希(久光製薬)

今大会初のスタメン出場を飾った石井 【坂本清】

「プレッシャーを力に変えて戦った」

 日本(開催)でのワールドグランプリ出場は、今大会が初めてだったので、最初はプレッシャーもあったが、それも力に変えて戦った。勝負事である以上、どんな相手に対しても勝ちたいので、気持ちを新たにして明日は勝ちたい。

<了>
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