宮下遥「悔しさよりも楽しさが勝った」=ブラジル戦後 選手コメント

スポーツナビ

敗戦に悔しさをにじませた宮下だが、五輪金メダルのブラジルとの対戦を純粋に楽しんでいた様子だ 【坂本清】

 バレーボール女子のワールドグランプリは29日、決勝ラウンド(8月28日〜9月1日、北海道立総合体育センター)の第2戦が行われ、日本はブラジルに0−3(21−25、22−25、17−25)で敗れ、連勝を飾ることはできなかった。

 五輪金メダルのブラジルに対して、日本は序盤から積極的なバレーで主導権を握る。しかし、終盤に連続失点を喫し、第1セットを失う。第2セットも攻勢を仕掛けた日本が、リードを奪う展開になるも、またも終盤に逆転を許す展開に。悪い流れを断ち切れぬまま、第2、3セットも連取され、試合巧者のブラジルにストレートで敗れた。

 以下は試合後の選手コメント。

宮下遥(岡山)

「トスの精度を高めればブラジルにも勝てる」

 負けたことは悔しいし、よくないことだけど、それ以上に個人的には楽しさが勝っていた。ブラジルの高いブロックや、ブロックの上から打つスパイクなどに圧倒されたけど、これが金メダルを取るチームの力だと感じた。

 最後のトスの精度を高めること、トスの正確性やパターン化など自分自身の課題はあるが、サイドやミドル、バックアタックをもっと使って、もっとトスの精度を高めればブラジルにも勝てる。トスでマイナスな分、レシーブ、サーブで貢献しなければ入っている意味がないので、目の前のポイントに集中して、自分ができることをやりたい。

木村沙織(ガラタサライ/トルコ)

ストレートでの敗戦にブラジルとの差を認めた主将の木村。課題の克服に意欲を見せた 【坂本清】

「新しい課題を克服したい」

 1セット目も2セット目も20点以降が乗り切れなかったのがよくなかった。(メンバーが多少変わっても)ブラジルは、個人個人のレベルが高いのは変わらない。さらに今のブラジルはこれまで以上にミスが少なく、苦しいところで最後にボールを返す場所なども無理せず、徹底している。日本も新しいチームになって、初めてブラジルと対戦したのでこれからが勝負。差をつけられないようにしたい。

 スタートから中盤までは点数が互角でも、20点以降のもう一つ勢いがほしいところで勝ち急ぎ、シュンとしてしまうのが今のチームの課題。世界を相手に戦う時は、20点以降の勢いや、リズムをつくることが大事なので新しい課題を克服したい。

江畑幸子(日立)

江畑は日本の長所としてチーム力を挙げ、その点で相手を上回りたいと語った 【坂本清】

「チーム力で相手を上回りたい」

 ミスが多く大事なところで決められなかった。ブラジルはミドルとセッターが(ロンドン五輪までと)同じでブロックが良い。空いていると思って打っても止められたブロックが何本もあった。個人の能力は相手が上かもしれないが、チーム力は日本の方が勝っていると思うので、チーム力で上回りたい。

長岡望悠(久光製薬)

ブラジル戦では途中出場で流れを変えた長岡。さらなるチームへの貢献を誓った 【坂本清】

「途中出場は盛り上げることが役割」

 レフトで公式戦に出たのは初めてに近く、緊張したけど練習してきたので、止められたりミスが出ても声を出そうと思っていたのに、なかなかうまくできなかった。

 途中から入った時は雰囲気を変えるために、盛り上げることが役割だと思うので、まだ自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう場面が多いけれど、もっと(木村)沙織さんのようにチームに対する声がけができるように、そういう面でも貢献したい。

<了>
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