ザック「守備陣を心から信頼している」=グアテマラ、ガーナ戦メンバー発表会見

スポーツナビ

最後まで代表チームの扉は開かれている

――本大会まで9カ月の間にできる親善試合は10試合ほどだと思うが、どれくらいの時期まで新しい選手を呼びながら競争させるのか。それとも残り数試合の時点で、メンバーを固めて成熟させていくのか?

ザッケローニ監督 メンバーを固めるのは来年の5月以降になると思う。というのも2013年はまだ試合があるが、14年は(今のところ)3月の1試合しかプログラムされていない。当然、大きな部分、このチームの柱となる部分は年内に固まってくるだろうと思っている。ただし本番に向けて、その時にコンディションのいい選手、充実したメンバーというものが出てきていると思うので、最後までそういったメンバーに注目するのは大切なことだと思うし、最後の最後まで代表チームの扉は日本人選手に開かれている。あとはこの場を借りて、Jリーグの選手たちに感謝の言葉を伝えたい。代表に呼ばれるために、彼らは高いモチベーションを保ちながら素晴らしい活躍を見せてくれている。特に昨日、ほとんどすべての試合にスタッフを派遣したが、アタッカー陣の候補すべての選手がゴールを決めるなどの活躍を見せてくれた。本当によくやってくれているので、今回はメンバーを選ぶのにも苦労したし、特に攻撃陣では呼べなくて残念な選手がいた。

――ハーフナー・マイクや細貝萌、乾貴士が前回に続いて選ばれなかった理由は?

ザッケローニ監督 個人的には、国内組でも海外組でも平等に扱いたいと思っている。今回は特にJで活躍している選手を選びたい、またそうした選手に機会を与えたいというのもその理由だ。選手も分かっていると思うが、海外に移籍したから選ばれるわけでもないし、代表に入るために海外に移籍するということでもない。それぞれのリーグでいい活躍を見せるのが(代表に呼ばれる)一番の近道だ。

――これまで海外組はシングルマッチでも多く招集していたが、今月のウルグアイ戦や今回の招集メンバーは国内組が過半数を占めている。それは海外組がシーズン始って間もないことを考慮したのではなく、東アジアカップを通して監督の価値観が変わったからか? また清武がMF登録だが、今回はトップ下で試したいという意図があるのか?

ザッケローニ監督 1つ目の質問だが意図的ではなく、海外組のコンディションは気にしている。代表チームに来るメンバーというのは、やはりコンディションの良い選手が来るべきだと思っているので(国内組が多くなったのは)意図的ではない。清武についてだが、もともとこのメンバーにはユーティリティーな選手が多い。MFとして期待しても、FWとして期待しても大差はない。大切なのは全員が攻守にわたってプレーすることだし、それは本田にも岡崎にも同じことが言える。攻撃時にはFWになればいいし、守備の時にはMFの一員としてやってくれればいい。このDF、MF、FWという(メンバー表の)欄は、今後気にしないようにしていただければと思う(笑)。

<了>

※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。

3/3ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント