議論呼ぶメッシ、ネイマール共存の成否
過去のモデルは成功のヒントとなるか
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尽きることのない2人の共存の話題

バルサでチームメートとなったネイマール(左)とメッシ(右)。話題は2人が共存できるかについてで持ちきりだ
バルサでチームメートとなったネイマール(左)とメッシ(右)。話題は2人が共存できるかについてで持ちきりだ【Getty Images】

 ネイマールのバルセロナ移籍が決まってからというもの、「メッシとネイマールは共存できるのか」というテーマが繰り返し、話題になっている。


 メッシ自身は共存できるかと聞かれて、「できないと言っているのは、(それを書いている)あなたたちなのだから、その理由は僕に聞かなくても、自分で説明しているだろう」と皮肉を込めて答えている。ネイマールは「ゴールを決めたら、メッシも踊りの輪に入れて一緒に踊りたいね」などと、何とも楽しい提案をしており、バルセロナでプレーすることへのの喜びが、言葉の端々からうかがえる。


 実際、入団発表のあいさつは、「世界一のプレーヤー(メッシ)が世界一であり続けるために、その一助になるために来ました」と殊勝なものだった。その言葉に嘘がなければ、2人の共存には全く問題がないだろう。


 また、バルセロナの新監督として就任したヘラルド・“タタ”・マルティーノのこの問いに対する回答は、明快だった。「もし、2人が一緒にプレーできないとしたら、それは監督の力不足であり、決して選手のせいではない」と就任記者会見で自らの見解を示している。


 とはいえ、2人のプレースタイルを比較した時、メッシの方がチームプレーへの貢献度が高い。また、統計にも出ているが、中盤におけるパスの数は、やはりメッシの方が多い。ネイマールはバルセロナというパスサッカーの聖地で、その技術の向上を求められることになるはずだ。

チームの中心であるが故に陥ったメッシ依存

 そんな中、「ネイマールとメッシは共存できない」と声高く明言したのは、1990年代前半にバルセロナの監督として一時代を築いたヨハン・クライフだ。クライフは、「私だったらネイマールを獲得した時点で、メッシを売る」と語る。その理由は「鶏小屋に2羽の雄鶏はいらない」。つまり“船頭多くして船山に登る”だからだと説明している。例えば、「ネイマールはFKを蹴るスペシャリストだ。メッシもスペシャリストであることをバルセロナで証明している。どっちが蹴るんだい?」というわけだ。


 だが、それを言うなら、シャビとの争いも同様ということになる。また、試合にもよるが、メッシは自らの得点数を挙げるために、強く主張してFKを蹴るタイプではない。PKなども譲ることが往々にしてあり、「ゴール記録を狙うなら蹴ればいいのに」。と周囲をやきもきさせることもある。


 ただ、ここ数年、エトー、イブラヒモビッチ、今季はビジャなど、偉大なFWが来ては最終的に去っていき、メッシだけがクラブに残り続けているというのも事実だ。バルセロナが抱える矛盾は、メッシを中心にチーム作りを行う反面、「メッシ依存症」から抜けられないところにある。この相反した状況を打開するためのカンフル剤としての役割が、ネイマールには求められている。

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