井口、豪快記念弾「今年一番のスイング」=マー君打ちで日米2000安打達成

構成:スポーツナビ

井口が日米通算2000安打を達成!「今年一番のスイング」で決めた 【写真は共同】

 千葉ロッテの井口資仁が26日、クリネックススタジアム宮城で行われた東北楽天戦で日米通算2000安打を達成した。残り2本と迫っていた井口は、4回に楽天のエース・田中将大からレフト前ヒットを放つと、6回には同じく田中から左翼スタンドに叩きこむソロホームラン。井口らしい豪快な一発でメモリアル打を飾った。日米通算2000安打は日本人選手ではイチロー、松井秀喜、松井稼頭央、中村紀洋に続き5人目となる。

 井口は1996年に青山学院大学からドラフト1位で福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に入団。勝負強い打撃と積極的な走塁で99年、2003年の日本一をけん引した。
 05年にはメジャーリーグに挑戦し、シカゴ・ホワイトソックスと契約。主に2番・二塁として135試合に出場し、打率2割7分8厘、本塁打15、打点71の活躍を見せ、5年ぶりとなるチームの地区優勝に貢献。さらにワールドシリーズも制覇した。
 09年からは日本球界に復帰し、ロッテと契約。2010年にはリーグ2位の103打点をマークし、チームを日本一に導いた。

 日本で1506本、メジャーで494本の安打を積み重ねたプロ17年目のベテランは、「球界でナンバーワンのピッチャーなので今日は無いと思っていた」と、田中からの記録達成に自分でもびっくり。しかし、「2000本目が一番印象に残っています。今年一番のスイングでした」と喜びを語ると、次はチームの優勝へ向けてさらにバットで貢献することを誓った。

 以下は井口の試合終了後のコメント。

「今日は無いと思っていましたので(笑)」

――日米通算2000本安打達成おめでとうございます。

「ありがとうございます」

――2000本安打を達成した今の気持ちは?

「負けたことが今は悔しいですね」

――2000本目がホームランという結果でした。

「周りからは狙ったと言われましたけど、僕はそういう気持ちは全く無くて、素直に振り切った結果がホームランという感じです」

――今季無敗の田中投手から打ったホームランでした。

「そうですね。(記録達成は)今日は無いと思っていましたので(笑)4回にレフト前(安打)を打って、もしかしたらと思って打席に入りましたが。甘いボールをしっかり打てました。自分としてはまさかのホームランでびっくりでした。もっとクシャっという詰まった当たりで外野前とか、内野安打で2000本安打だと思っていたので」

「印象に残るのはプロ初安打と今日の2000本目」

――2000本のヒットの中で、印象に残っているのは?

「全て印象に残っていますが、その中でもプロ初安打と今日の2000本目ですかね。でも、2000本目が一番印象に残っています」

――プロに入ってずっと2000本というのを目標とされていましたが、それを達成できた今の気持ちは?

「言葉では言ってきましたが、ずっとその目標に向かって積み重ねてきて達成できたことは嬉しく思います。残りシーズン、チームの優勝という目標もありますので、そのためにこれからも頑張っていきたいです」

――ご家族は今日来られていましたか?

「明日来る予定だったんです(笑)」

――仙台に来る前にご家族からは何と声を掛けられましたか?

「(達成まで)逆算をすると、仙台かなとは思ってましたが今日は無いと思ってました(笑)」

――それは、田中投手が相手だからですか?

「そうですね。球界でナンバーワンのピッチャーなので」

――2000本安打を達成したら、これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えたいとおっしゃっていましたが、どなたに伝えたいですか?

「今まで育ててくださった指導者の方々や、ファンの皆様、家族に感謝しています」

――ひとつの目標を達成されて、今後の目標は?

「チームの優勝というのが一番の目標なので、それに向けて頑張りたいです」

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