ザック監督「60分間は良かった」=東アジアカップ 中国代表戦後会見

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ザッケローニ監督は60分間はチームとして、出来が良かったと評価をした。しかし、これだけ暑い気候の中、普段起こらないミスが起こったと悔やんだ 【写真は共同】

 サッカー日本代表は21日、韓国のソウルで東アジアカップの初戦となる中国代表戦に臨み、3−3で引き分けた。後半14分に柿谷曜一朗、後半16分に工藤壮人が代表初ゴールを挙げ、一時は3−1と2点差をつけたが、終盤に追いつかれた。

 試合後、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「6ゴールが生まれたのは驚いている」と試合展開に驚きを隠さなかった。また、「ゲームをコントロールしながらカウンターを狙う意図があった」と、リードを奪った後の試合運びを説明した。

普段起こらないようなミスが起こった

 これだけ暑い中で6ゴールが生まれたのは驚いている。普通なら、もっと涼しくてリズムがあるときに取れるスコアだ。この6点の内容を見てみると、チームがよくやったところとミスしたところがある。特に後半、これだけ暑い気候の中で、普段起こらないようなミスが起こってしまった。

 われわれはPKで失点してから10分くらいショックで立ち直れないような状況だったが、その後チームはだんだんと伸びてきて、同点、さらに3−1にする内容の良い戦いをした。4−1にするチャンスを逸した後に、チームとして落ちてしまった。3−1の状況で、ゲームをコントロールしながらカウンターを狙う意図があったが、相手の2点目のPKによってモチベーションが落ち、逆に相手を勢いづかせた。交代をうまく使いながらケアしようとしたが、試合終了のときにはエネルギーが残っておらず、チームは非常に疲れていた。3−3にされてしまった最後のシーンは、ディフェンスが戻っている状況であったのにやられてしまった。

――今回のメンバーはだいぶ変わっていた。若く経験のない選手が多い中、試合内容について満足しているか(韓国メディア)

 前回からメンバーが大きく変わっているのは、それまでの選手の多くが欧州でプレーしているので、今大会には来られなかったのがひとつ。もうひとつの理由は、国内のメンバーを新しく見てみたかったこと。代表に呼ばれても、あまりプレーする機会のない選手たちにチャンスを与えたかったからだ。当然、これだけ多くのメンバーを入れ替える中で、チームとしてのバランスをとるのも、プレーの精度を高めるのも難しい。3日前に集まったメンバーだから、よくやったと思う。前半の入りの15分と、試合終了までの15分を除いてはよくやった。個人ではなく、チームとして60分間は良かったと思う。

――試合前には韓国が一番強いと思っていたと思うが、今日対戦してみた中国についてはどういう感想を持っているか(韓国メディア)

 中国は試合への入りは良かった。1点目、2点目、3点目と失点する中でショックが大きかったが、特にPKによる2点目で息を吹き返して詰め切ったという内容だったと思う。われわれよりフィジカルで強い印象があるので、そこを前面に出してきたのではないかと思う。

<了>
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