W杯まであと1年、ブラジルの確かな成長=新システム構築の鍵はネイマール
誰もが望むスペインとの決勝戦
今大会の決勝で誰もが、スペインとの決勝を望んでいる。実現すれば、ブラジルにとって方向性を見極める貴重な判断材料となる 【Getty Images】
スコラーリ監督は選手たちに自信を植え付けることで、徐々にセレソンを成長させてきた。強豪国の代表チームでは、先発メンバーが固定され、プレーする選手が少なくなればなるほど、ビッグイベントへ向けてチームが固まってきたことを意味する。そう考えると、今大会で指揮官が15人以上の選手を起用していないことは良い傾向だと言える。
ホスト国のためW杯予選が免除されているブラジルにとって、経験豊富なオスカル・タバレス監督率いるウルグアイとの一戦は、自分たちの現在のレベルを知る非常に興味深い一戦となる。
そしてその先にある決勝では、誰もがマラカナンの舞台でスペインとの対戦が実現することを望んでいる。
ブラジルにとってスペインとの対戦は、結果が求められるのはもちろんのこと、自分たちの方向性が正しいかどうかを見極める貴重な判断材料となる。一方のスペインにとっても、まだ倒していない数少ない強豪国の1つであるブラジルを相手に、しかも完全アウエーの状況下でボールを支配し、相手の攻撃力を抑え込むことができるかどうかを確かめる一戦となる。
いずれにせよ、今大会は刻一刻と近づいている来年のW杯を占う多くのヒントをわれわれに残してくれるはずだ。
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