本田「自信の差がそのまま格になる」=コンフェデ杯、メキシコ戦後コメント

スポーツナビ

本田(中央)は試合後、「自信の差がそのまま格になる」と世界との差を改めて口にした 【Getty Images】

 サッカー日本代表は現地時間22日(日本時間23日)、ブラジルのベロ・オリゾンテでコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)第3戦となるメキシコ代表戦に臨み、1−2で敗れた。日本は54分にメキシコに先制を許すと、66分にも追加点を喫し、2点をリードされる。86分に岡崎慎司のゴールで1点を返したが、追い上げも及ばなかった。

 試合後、日本の本田圭佑は「プライド、負けられないというものが自分たちを動かす力になる」と、3連敗を喫して改めて感じた世界との違いを口にした。また、香川真司も「一体何をトライしに来たのか。本当に情けないです」と悔しさをあらわにした。

本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)

「自信の差がそのまま格になる」

(3連敗だが)結果に関しては不本意。でも現実だし、人のせいではなく自分に降りかかるものだと思っています。ただ、ネガティブなことを言ってもしょうがないし、あらためてブラジル、イタリア、メキシコというチームに勝てるクオリティーが必要だと思います。さらにその上にはスペインがいるかもしれない。スペインとやれなかったのは非常に残念だけど、もっと高められると思います。ただ、なんとなく成長しているようでは、また同じ結果になるというのは今回で自覚しなければいけない。日本代表は必ず成長しているし、必ず力をつけているけど勝てないというのは、相手も成長しているから。そこで上回るにはどれだけの覚悟を持ってやらないといけないか、それがまだ足りないと思います。

 自信の差がそのまま格になります。百戦錬磨のイタリアはあれだけやられていても勝ってしまう。プライド、負けられないというものが自分たちを動かす力になる。僕らはとりあえず練習でやったことを100パーセント出そうとやるものの、勝ち方が分からない。一生懸命やって、いいサッカーもやっています。相手を圧倒しているけれども、その差で点を決められない。そこは格になる。

 イタリアで言えば、何回とスクデットを取ったり、チャンピオンズリーグを取ったりしている選手がいるわけで、その差は歴然としているのが現状。日本がアジアでプレーするときは、その格がうちにアドバンテージとしてある。負けるわけがないというプライドを持って挑んでいるから、ちょっとのヘマもできないし、そういう誇りを持って相手に挑み、相手を圧倒しているんです。今回はその逆パターンをやられている。一生懸命やるだけというのは限度があります。

(ビッグクラブに行けたら壁を少しは超えられるのか?)少しどころじゃないと思います。僕がレアル・マドリーに行けたら、計り知れないプレッシャーが待っていると思うし、僕は特に環境先行型なので、自分よりレベルの高いところでやることでいろんなことを吸収して、今ここにいます。次の移籍先がどこか分からないけど、そういうチャンスはもちろんあると思っています。

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

「世界に向けての課題を感じる」

 別に何も残らなかった試合で、日本らしくしっかり負けました。勝ち切れなかった。トライしたけど負けた。今までと何も変わらないです。立ち上がりにチャンスがあったし、どうしてもお互いフワッとした雰囲気は感じたなかで、先に点を取れれば良かったのかなと感じます。3試合通してそういうところで点を取れなかったというのが、世界に向けての課題を感じます。

 ブラジルのようなチームに勝つためには最低限、個人とチームのレベルアップが必要だし、チームとして戦わないと勝てないのかなと、今日あらためて感じました。後半なんてみんなバラバラというか、勝ちたい気持ちがメキシコの方が強かった。僕らはすごくあいまいで、攻撃をやっていても、岡ちゃん(岡崎)が1人で頑張っていたけど、一体何をトライしに来たのか。本当に情けないです。イタリア戦では、チームとしてチャレンジできたけど、今日はできなかった。

 来シーズンは、まずプレミアリーグでしっかりと結果を残して、国際舞台に日本代表として出るときにもっともっと脅威になれる選手にならないといけない。そのためにはマンチェスターで個を磨いて、ゴールだったり、仕掛けることだったりというのを増やしていかないと、代表になったときに厳しい。1人ひとりがそういう姿勢を持って、意識をより高めてあと1年やっていかないといけないですね。

内田篤人(シャルケ04/ドイツ)

「これが現実で実力」

 ディフェンスラインの選手が負けている時間帯に入るのは難しかったですけど、CKを含め、自分のところでやられたのはもったいなかった。前半は1、2回チャンスはあったので、そこで取れれば。そこで向こうが耐えると、徐々に自分たちの時間帯に引き込む、そういう力はあると思いますね。耐えて、なんだかんだ勝つという。これが現実で実力。その通りだと思います

(3試合終わってみて、どうか?)自分たちがしっかり準備して、ある程度やれる時間帯もあるんですけど、それよりも、勝ち負けというのは感じる。良いサッカーをしているほうが勝ちには近づくんだけど、うまく勝ちを取り込むのは、他の国のほうがすごい。強いチームには点を取れる選手がいますからね。ネイマール、バロテッリ、エルナンデス。やられる選手にやられていますから、そこは残念な気がします。ただ、これだけみんなと一緒にいられて大会に出たのはすごく良いことだと思う。試合を終えたり、大会を終えると、チームとしてもひとつ成長すると思います。

1/3ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント