デラトレ監督「反撃は容易ではなかった」
コンフェデ杯試合後、メキシコ監督会見
メキシコのデラトレ監督は、日本戦の勝利に満足しつつも、GL敗退を悔しさをにじませた。
メキシコのデラトレ監督は、日本戦の勝利に満足しつつも、GL敗退を悔しさをにじませた。【Getty Images】

 サッカー日本代表は現地時間22日(日本時間23日)、ブラジルのベロ・オリゾンテでコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)第3戦となるメキシコ代表戦に臨み、1−2で敗れた。すでにグループリーグ敗退が決定し、最終戦で勝利を飾りたい日本だったが、3戦全敗で大会を後にした。 一方、第2戦までに日本と同様に2連敗し、グループリーグ敗退が決まっていたメキシコは、最終戦を勝利で飾り、グループ3位で大会を終えた。


 試合後の会見に臨んだメキシコのホセ・マヌエル・デラトレ監督は、「反撃は容易ではなく、最初はボールの支配が難しかった」と序盤での苦戦を認めた。また、この試合を最後に今大会を去るため、ブラジル国民へのあいさつを問われると、「また、お会いしましょう」と1年後のW杯での再会を誓った。

ブラジルはホスト国として問題ない

 日本はよくやっていた、集中していたと思う。試合へのアプローチだが、我々に対して日本は攻めていた。しかし、徐々に我々がよりボールを扱い、ボックスでのスペースを使い、選手の個性を発揮してゴールにつなげた。もちろん、日本はまとまったチームで技術力があり、タレントがそろっていた。そのため、反撃は容易ではなく、最初はボールの支配が難しかった。しかし、後半に入りボールをキープすることができ、得点につなげることができた。そこで、より落ち着くことができ、攻撃することができたと思う。当然、日本も反撃してくるとは思ったが、できるだけボックス内でつなぐことが得点につながった。


――ハビエル・エルナンデスはここ最近8試合で7得点。メキシコ代表の最多得点に近づいているが? チームに取ってどれだけ重要な存在か?


 私は幸いにも、ハビエルがプロになった初年度にグアダラハラのチームに迎えることができた。常に決意を持ってプレーに臨んでおり、非常に動きも良くタイムリーなところでプレーしている。そのような素質があるので、マンチェスター・ユナイテッドでも非常に高いレベルでプレーしている。メキシコ代表でも、そのような技術、得点力に優れた存在だ。単にゴールするだけでなくスペースも確保してくれている、それにより攻撃的なチームであることを可能にしている。ほかの選手も含め、個性は違うがハビエルが優れた選手で助かっている。


――ドス・サントスは右サイドでのプレーが難しかったようだが?


 ブラジル戦でも同じプレーをしていたが、チームも選手もフルに彼のプレーを引き出すことができる。チームとしてはバランスを獲得することができるし、ジョバンニ(ドス・サントス)がリカバリーできるスペースを確保しなければならない。個人のコンディションも考えなければならないし、適切なポジションで彼の能力を引き出し、体力のことも考えないといけない。相手のやり方にもよるが、どのようにして彼のためにスペースができるのか、また彼のためにどうすればセットプレーが可能になるのか、というところでチームがプレーすることで彼が光るのだと思う。


――メキシコはどのような気持ちでブラジルから離れるのか?


 複雑な思いはある。われわれはホスト国に歓迎され、ブラジル滞在中はセキュリティーに問題はなかった。唯一の問題は、イタリアとブラジルに負けたこと。そして、グループリーグで敗退してしまったこと。それ以外はホスト国は全く問題なかった。来年にまた戻り、ブラジル本大会で試合をしたい。


――コンフェデ杯が終わり、来年へ向けてブラジル国民にどんなあいさつをするか?


「またお会いしましょう」だ。来年のW杯でお会いしましょう。メキシコとブラジルの国民同士の関係は非常に温かいと思っている。1970年のW杯から似たもの同士であり、その意味でもサポートをもらえて喜んでいる。

敗退も何かを学び取る機会

――2トップでヒメネスを使った理由は?(大住良之/フリーランス)


 いくつかの変更を加えた。そして、選手たちからもぜひチャンスを与えてほしいということで、よく選手を観察して、プレーをさせることにした。日本相手にチームのメリットになるのであればと考えた。それに、彼は非常に強い存在感を持っており、個性もある。メキシコのサッカーや代表チームに非常に貢献している。確かにヒメネスの特長を変えているが、4−3−2−1、4−3−3で起用することが可能だ。しかし、それはコンディションを見ながら決めることだ。


――W杯予選は4試合残っているが、これらの試合に向けて


 ここでもって、コンフェデ杯のページをめくらなければならないのは残念だ。しかし、今度はゴールドカップを取らなければならないし、それが目標であり、ゴールの一つだ。そして、W杯予選があるので、そこに向けてより良い状態を作る必要があり、そのために選手を見極めてベストの選択をする必要がある。そのためには9月まで待たなければならないし、それまでにいろんなことが起こるかもしれない。なので、適切な時間を待って選手の質をより良くして、勝っていかなければならない。


――メキシコはW杯予選の残り試合を勝てるか?


 通常ならW杯予選はベストメンバーを集める必要がある。なので、最善の選手を集めて切符を手にしたい。その前にゴールドカップがあり、W杯予選でもコスタリカ、米国との差もある。W杯予選ではアウエーが2試合残っているが、われわれとしては有利に進めてW杯の出場権を獲得したい。


――後半に攻勢を強めたのは何か指示を出したのか? それとも、日本の運動量が落ちたことが原因か?(日本メディア)


 チームはよりボールをコントロールしていた、そしてディフェンスも堅かったと思う。そのため、ボールをより支配して、チャンスをつかむようにした。しかし、序盤は日本がよくプレーしてきたので、われわれは本当に完敗しそうになった。それほど見事の形でプレーしてきた。なので、それに合わせてボールをコントロールするようにした。


――何も持たないで帰ることは望んでいないとのことだった。敗退が決まっていたわけだが、それについてはどう思う?


 確かにその通りで残念だ。また勝ったからといって、どのように勝ったのかのプロセスを分析しないと何の役にも立たない。いかなる試合でも、なぜそのような結果になったのか。ブラジル、イタリアとの試合で望んでいた成果を出せずに、グループリーグ敗退が決まったが、私としては毎試合、何かを学び取る機会だと思っている。より先に進みたと思うし、それは選手も同様だ。それぞれすべてのエネルギーを投資して成果を求めた。結果として今日の試合に勝つことができた。


<了>


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