ザック「日本らしくない戦い方だった」=コンフェデ杯 ブラジル戦後会見
ブラジルに0−3で成す術なく敗れた日本。ザッケローニ監督もお手上げ状態だった 【Getty Images】
試合後、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「今日は日本らしくない戦い方をしてしまった」とコメント。しかし、「次のゲームはよりよいプレーができると確信している」と、次戦に期待を寄せていた。日本は現地時間19日にイタリアと対戦する。
チームの出来は少し残念に思っている
――今日、先発で1トップに前田(遼一)でなく岡崎(慎司)を使った理由は? またその狙いはうまくいったと思うか?
ゲームは自分の思ったとおりにはいかなかった。ただ、その変更が試合に響いた理由にはならないと思う。岡崎を1トップに起用した理由は、相手のディフェンスラインの特徴を考えた上で、彼が適任だと考えたからだ。相手陣内の深い場所まで行ってクロスを上げたときに、相手のセンターバックが空中戦に強いということで、そこはあまりチャンスがないと判断した。だから裏に抜け出すことができる選手をトップに、そして2列目により技術レベルの高い中盤の選手を入れることにした。
――0−1で迎えた後半、どのように試合を変えようとしたのか?(大住良之/フリーランス)
我々は3失点したが、1点目が前半3分、2点目が後半3分、3点目がアディショナルタイム3分だった。インターバルのときは「うちのプレーをしよう」と話をした。チームに自信を植え付けるために、我々のプレーを思い切りやろうと声をかけたが、うまくいかなかった。その理由としては、ウチが引いてしまった、もしくはコンディションが良くなかったか、どちらかだったと思う。ひとつ言えるのは、我々はアウエーでの厳しい戦いの中で、もう少しプレーで自分たちのパーソナリティーを出せるようにしていかないといけない。平常心で自分たちのプレーができないと、普段自分たちができることもできなくなってしまう。チームの出来は少し残念に思っている。もっともっとできるチームだし、それが分かっているだけに悔しい気持ちがある。
次のゲームはよりよいプレーができる
ブラジルと対戦することは、非常に難しいことだった。我々が考えるべきは、どのようにして普段やっているプレーをできるようにするのか。その上で、ブラジルと対戦することで何を得ることができるのか。しかし、通常やっているプレーをお見せすることができなかった。普段ならもっといいプレーができている。
――コンディションの問題を指摘していた。次の試合までに時間がないが、リカバーは可能か? それからこの大会で今まで通り戦うと言っていたが、この結果を受けてもその気持ちは変わらないか?(後藤健生/フリーランス)
私が確信しているのは、もっとやれるということだ。実際、今日何がピッチで起こったか分からないが、明日メンバーと話して、最初に失点したのが影響して相手に恐れをなしたのか、選手は体調が回復していなかったのか、実際にピッチでどのような状況だったのか聞いてみたい。次のゲームはよりよいプレーができると確信している。
――ブラジルの印象は?
試合前の会見でも申し上げたが、私はブラジルを高く評価している。我々はプレッシャーを彼らに与えることできなかった。今日の対戦では、我々は何も示すことができなかったが、次の対戦機会があれば、今度は日本の力を見せられると思う。
――今回も失点してから戦術を変えたが、もっとブラジルにプレッシャー与えるべきではなかったか?
メンバーを変えたが、流れを変えることはできなかった。やりたいことができなかった。はっきりとした目標を頭の中で考えていたが、それを達成することができなかった。
<了>
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