香川真司「チャンスがあると信じていた」=W杯アジア最終予選 豪州戦後コメント
サポーターの声援に応える香川(左)と乾=4日夜、埼玉スタジアム 【共同】
試合後、日本の香川真司は「最後にチャンスがあると信じていた」と、あきらめずにゴールに向かったことが、土壇場での同点につながったと語った。また、長友佑都は「圭佑なら決めるなと思っていた」と、本田への絶大な信頼感を示していた。
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
試合展開としては正直敗戦も頭をよぎりました。ただ絶対、最後にチャンスがあると信じていました。圭佑君が本当にうまく決めてくれたし、ホッとしています。これだけたくさんの人がホームで期待してくれていて、負けることは許されなかったですし、勝たなきゃいけない試合だった。引き分けはすごい残念ですけど、今日課されたことはW杯出場を決めることだったので、それができてホッとしています。
(自身にもチャンスはあったが)前半も後半も、そういう機会があった中で決め切れないというのが、今の自分の現状ということを認めてやっていきたいと思います。もっともっとレベルアップしないといけないし、世界でやる以上こういう試合で決めておかないといけないです。今後1年でコンフェデレーションズカップもありますし、最後のところで決められる選手になれるように頑張りたいです。
W杯に出るからには、圭佑君や、佑都が言っている通り、優勝を目指すことが必要です。現状を見た限りでは厳しいということは皆が分かっている。それに向かって取り組む姿勢をチーム全員が持ち、個人個人がもっともっとレベルアップしていかないといけない。チームとしての成熟度を上げることも大事ですけど、それ以上に個人としてレベルアップしないと。そこが一番大事になってくると思うから、しっかりやっていきたいです。
長友佑都(インテル/イタリア)
チームは最初から本当に気持ちが入っていました。均衡した試合が続いてなかなか点も入らなくて、相手も狙っていなかったと思うんですけど、あの失点はかなり響いたなと。ただ、チームが成長したと思うのは、誰一人として動揺することなく前を向けた。だから最後に引き分けに持っていけたんじゃないかと思います。
(PKは)圭佑なら決めるなと思っていたので、何の心配もなかったです。ただ、止められたときのために「詰めることはしっかりと」とは思っていました。蹴ったのも真ん中ですからね。彼のメンタルを物語っていると思います。彼の実力なら世界のトップのクラブでやれると思っています。まあ、どうなるか分からないですけどね。
相手の10番(ロビー・クルース)はかなり実力があって、ドイツ(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)でも活躍している。そこをしっかり止められたのは良かったですけど、彼も僕が上がったときはしっかりとついて来ていた。1対1はしっかり対応できたと思います。ただ、世界レベルを考えたときに、彼以上の選手は正直たくさんいるので、まだまだ自分の実力も厳しいかなと思います。まずは、個人の実力。そこが上がらないと、組織として大きなものにはならない。結局は個人です。
内田篤人(シャルケ04/ドイツ)
勝ちたかったけど、とりあえず(W杯出場を)決められて良かったです。チャンスはあったので、なるべく早く点が取れれば楽というか、失点してもいい形にはなるので、優位に進められるはずだったんですけど。向こうも必死にやってきたし、こっちもゴール前は体を張れていました。僕も何回かシュートブロックに入ったし、そういう意味では、中盤の支配もあったし、ゴール前の攻防もあったので、見ていて面白いゲームだったのかなと思います。ああいうゴールが入ってしまうのが最終予選。対人した選手にそんなにやられたとは思っていないけど、ああいうところで入ってしまう。最後に追いつけて良かったです。
(栗原勇蔵が入ったことで守備のポジショニングは?)人手が足りていた分、行くか行かないかって感じでした。逆に1対1の方が良かったかなと。長友さんが1つ前に上がっているし、高さ対策はあったと思いますけど、それは監督に聞いて下さい。
PKについては入るかどうか分からないので、決まればいいなと思っていました。(ヨルダン戦とは違い)今日は普通に見ていました。ベンチの人はみんな前に出ていたので、僕は1人で見ていました。
(今日ピッチに立っていた気持ちは?)W杯予選に出ても、W杯に出ないと意味がない。ここからまた1年あるし、せっかく出られるチャンスがあるので、しっかり頑張っていきたいです。(これから休みなく続くが?)仕事なのでね。コンフェデレーションズカップは相手も強いし、アウエーで強いチームと対戦できることはいいと思う。しっかり粘ってやりたいです。