藤波親子の直接対決が11月に実現か!?=長男・怜於南は「偉大な父を目指す」

高木裕美

海外でキャッチレスリングを勉強

メーン終了後、長男・怜於南をリングに上げた藤波は11月の次回大会での直接対決に名乗りを挙げた 【t.SAKUMA】

 DRADITION「新たなる波動〜BATTLE NEW VIBRA TION 2013」 が29日、東京・後楽園ホールで行われ、藤波辰爾の長男・ 怜於南が、蓮見隆太(U.W.F.スネークピットジャパン)を相手にエキシビションマッチを敢行した。8分間を戦い抜くと、次回大会となる11.28後楽園大会では父との親子対決の実現が濃厚となった。

 怜於南は現在19歳で、立教大学に通う現役大学生。昨年4月の大会で、観客の前で「プロレスラーになりたい」と父親に直訴すると、藤波も迷いながらも受諾。昨年11月からスネークピットで練習を積み、 イギリスのウィガンでもキャッチレスリングを勉強してきた。

 両親が見つめる前でエキシビションマッチに臨んだ 怜於南は、父親の得意技であるドラゴンスクリューや、キレのあるタックル、ファイヤーマンキャリーなどを繰り出すと、当初の予定であった5分では足りないと、特別レフェリーを務めた宮戸優光代表に訴え、急遽延長3分が決定。合計8分間の間、休むこともなく動き続け、アグレッシブな戦いを見せつけた。

父は「デビューできるか見極めたい」と対戦相手に名乗り

エキシビションでは父親譲りのドラゴンスクリューを見せるなど、8分間アグレッシブに動きまわった怜於南 【t.SAKUMA】

 目標とするプロレスラーデビューに向け、大きな第一歩を踏み出した 怜於南は、「 まだ技術は未熟だけど、体力、気力、気持ち、それは100%、いや、120%、出せたつもりです 」と胸を張りながらも、「 偉大な藤波辰爾の息子というだけで、僕に声援送ってくださって、ありがたい」と、「父である前に、プロレス界では雲の上の存在」と語る父親の大きさを改めて実感。

 大会終了後には藤波から、次回大会となる11.28後楽園で「本人の夢を叶えるということではなく、デビューできるか見極めたい」と対戦相手に名乗りを上げられると、「父が猪木さんに憧れたように、僕も偉大なレスラー・ 藤波辰爾を目指したい。僕が相手ではいい汗をかいてもらえないと思うので頑張ります」と、半年後までにさらに肉体にも技術にも磨きをかけ、一回り大きくなって戻ってくると語った。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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