“美女ファイター”長野が1本勝ちで5連勝!=ジュエルスはDEEP女子部門へ
ファイターとして進化した姿を見せた長野
“ビジュアルファイター”長野美香は1本勝ちで連勝を5に伸ばした 【田栗かおる】
3月の富松恵美戦では積極的に打撃で出る姿勢が目についた長野は、この試合でも開始からすぐ左ストレートを振るっていく。梅原にジャブをもらい、前蹴り、ミドルを放たれても、長野は再び左ストレートから首相撲でとらえてヒザ蹴りを連打。
これで体勢の崩れた梅原のバックに回った長野は、そこからグラウンドへと持ち込み、逃がさずにチョークスリーパー。1R1分42秒の快勝で、これでジュエルス5連勝とした。
試合後の長野は「下半期のためにもここを越えないといけないと思って集中していました。次の大会に向け、打撃でも寝技でも鍛えていきたい」とコメント。ヒットさせた左ストレートはもちろん、被弾してもひるまず前に出る姿勢など、ファイターとして進化した姿で勝利を得た。
ハム・ソヒがフェザー級タイトルを獲得
フェザー級タイトルマッチは挑戦者のハム・ソヒが終始試合の主導権を握り、判定3−0で王座を獲得した 【田栗かおる】
ハムはサウスポーから伸びのある左ストレートで試合をリード。スギロックはタックルで組みつきそこから組み倒してのテークダウンを狙っていくが、ハムは押し放して左ストレートを続行。テークダウンを奪われてもガードポジションでしっかりとらえて動きを奪うなど、ハムはスギロックに寝技で攻め手を与えない。
最終3Rこそ、サイド、マウントとポジションを奪い優位に展開したスギロックだが、ハムはリバーサルして上を取り返し、最後には逆にバックを奪うなど、グラウンドテクニックにも長けたところを見せ試合終了。文句なしの判定3−0で勝利し、自身初という総合でのベルトを巻き笑顔を見せた。
なお、同じく日韓戦となったセミファイナルではV.V Meiがジョン・ソイエに1R腕ひしぎ逆十字固めを極め、長野同様快勝を果たしている。
尾薗代表は辞任、DEEP佐伯代表が引き継ぎ
試合後は出場全選手で記念撮影。今後は「DEEPジュエルス」となって再出発する 【田栗かおる】
「これまで4年半やってきて、自分の力不足でいい舞台を作れなかった。それが全てで責任を取ります」と辞任の理由を語った尾薗代表は、今後はDEEP佐伯繁代表がジュエルスを引き継ぎ、「DEEPジュエルス」、いわばDEEPの女子部門として展開していくことを合わせて発表。
佐伯代表は「DEEPジュエルス」単体での興行はもちろん、DEEPの大会内で女子の試合を行う構想や、「女子は世界に羽ばたくチャンスがある」と、米インヴィクタFCと提携関係を持つことから選手の行き来を積極的にしていきたいと話した。
新生「DEEPジュエルス」第1回大会は、新宿FACEで8月31日に予定。女子総合格闘技の新章がスタートする。
総合では自身初のタイトル獲得となったハム・ソヒ 【田栗かおる】
5月25日(土)東京・新宿FACE
<JEWELSキックボクシングルール −48kg契約 2分3R>
△高野聡美(クラブバーバリアン)
(ドロー)
△茶谷 薫(誠至会)
※3者29−29
<JEWELSグラップリングルール −50kg契約 4分2R>
○海老原まどか(パラエストラ柏)
(判定3−0)
●関友紀子(トライフォース柔術アカデミー/FIGHT CHIX)
<JEWELSグラップリングルール ライト級 4分2R>
○富松恵美(パラエストラ松戸)
(判定3−0)
●吉田正子(FIGHT CHIX)
<JEWELS公式ルール −65kg契約 5分2R>
○中倉百合花(Fighting Ties)
(判定3−0)
●ジェイド・マリ・アンダーソン(米国/CMA KOREA TEAM MAD)
<JEWELS公式ルール −53kg契約 5分2R>
○長野美香(CORE)
(1R1分42秒チョークスリーパー)
●梅原拓未(空手道禅道会)
<JEWELS公式ルール ライト級 5分2R>
○V.V Mei(フリー/第2代VALKYRIEフェザー級チャンピオン)
(1R1分55秒 腕ひしぎ十字固め)
●ジョン・ソイエ(韓国/CMA KOREA/KUKJE GYM −TEAM JOJO−/国際キックボクシング連盟女子軽量級チャンピオン)
<JEWELSフェザー級タイトルマッチ JEWELS特別ルール フェザー級 5分3R>
○[挑戦者]ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD)
(判定3−0)
●[王者]スギロック(和術慧舟會AKZA)
※スギロックが初防衛に失敗
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