藤浪vs.大谷 5.26黄金初対決はこうなる! 注目のプロ第1戦、データから大胆予想
大谷、高めへの強さを発揮し、変化球への対応も◎
今季の大谷ホットゾーン(拡大してご覧ください)。高めの球に対して12打数7安打と強さを見せる 【データ提供:データスタジアム株式会社】
ここまでの打席をホットゾーンで見てみると、高めの球に対して12打数7安打と強さを見せ、特に外角高めは4打数4安打の打率10割を誇っている。藤浪が高めのストレートで抑え込もうとして、そのボールがシュート気味に動けば、ズバリ、大谷の“10割ゾーン”に吸い込まれることになる
そして特筆すべきは、変化球への対応力だろう。球種別で見ると、ストレートに対しては18打数5安打の打率.278であるのに対し、変化球は21打数7安打の打率.333。多くのアマチュア強打者が、最初に“プロの壁”としてぶつかるはずの変化球に、高卒1年目ながらすんなりと順応。いとも簡単に打ち返しているのだ。
二刀流に励む大谷は、“投手”として5月23日のヤクルト戦(札幌ドーム)でプロ初登板のマウンドに上り、5回86球を投げて6安打2失点で勝敗付かず。まずは疲労回復を最優先に行い、今度は“打者”として26日の決戦に臨む。
5.26甲子園――熱狂の中、午後2時プレイボール
昨春の対決では、藤浪の低めの変化球を大谷が見事に捉えてスタンドまで運んだ。今度は藤浪が高めのストレートでねじ伏せるのか、それとも今度こそ低めの変化球で空振り三振に打ち取るのか。それとも再び大谷のバットが火を吹くのか。今後の日本球界を背負って行くべき黄金ルーキー2人のプロ初対決。余計な雑味はいらない。藤浪か、それとも大谷か――。“夢”の対決が、いよいよ“現実”のものとなる。1打席だけではもったいない。願わくば、できるだけ多くの打席を見たいものだ。
<了>
(三和直樹/ベースボール・タイムズ)
データ提供:データスタジアム株式会社