泣いて笑って、最高の両国大会!=スターダム
感謝してもしきれない大舞台
4期生・吉乃すみれ、両国大会は泣いて笑って最高の1日だった 【前島康人】
目指せ!『アラサーの星』。吉乃すみれです。
皆様のおかげで、4.29スターダム両国国技館大会 両国シンデレラを無事終えることができました!
デビューしてわずか2カ月で両国国技館という大きな舞台に立たせていただけた事は、本当にありがたいことで、感謝してもしきれません。
前日のミーティングで、「とにかく迷子にならないように!」という注意を受けたほどの大会場。
しかし、会場入りして開場前に客席を見た時は、2階席がよく見えなかったこともあって、「思ったよりも後楽園と差がないな」という印象でした。
でも、コールをされて入場して行ったら、声援の量がすごくて、「うわー! 両国ってすごい! 後楽園ホールとは全然違う!さすが両国国技館!」と思いました。
皆さんが声を出して一緒に戦って下さったのが、本当にうれしかったです。
ありがとうございました!
嬉し涙と悔し涙が混じった初勝利
ほぼ全試合泣いたって言ってもいいくらい泣き虫っぷりを発揮したんですけど、特に感極まったのは3カ所でした。
まずは、横尾由衣とタッグを組んでアイスリボンの世羅りさ選手と山口ルツコ選手と戦った、オープニングマッチ!
場外で山口選手を押さえていた私は、3カウントを取った瞬間を見ていなくて、雰囲気で横尾が勝った感じがしたけど、何が何だか分からないという感じでした。
レフェリーのバーブ佐々木さんに「リングに上がって」と言われて初めて、「あー! 勝ったんや!」って思ってほっとしました。
団体対抗戦というカードが発表されてから、「1試合目は大事だからね!」って、皆から何回も言われていて、「絶対何が何でも勝ちに行かなきゃ!」ってプレッシャーがありました。
アイスリボンのお二人に甘く見られたくなくて、会見やインタビューでは強気なコメントを言っていました。
でも、本当は、横尾も私もデビュー以来1度も勝ったことが無い。
今までに戦ったことがない相手だから、練習しても練習しても、不安が残る。
そして、何といっても二人とも背が高い!
両国という舞台に立てることがすごく嬉しい反面、正直怖かったです。
でも、応援してくれる人たちのためにも、自分たちのためにも絶対に勝ちたかったし、アウェイの二人はもっと不安だと思うと、前を向くしかなかったです。
そんな中での、ずっと夢見ていた初勝利。
嬉しかったです。
ホッとしました。
嬉しい! でも、実はそれ以上に悔しかったです。
私はいいところを出せなくて、横尾に助けてもらっての勝利だった。
そして、結果的には勝てたけど、私達は存在感や攻める姿勢で勝てていたのか?
もう一度お二人と対戦して、今度は私が取りに行きたいです!
そんな、嬉し涙と悔し涙が混じった初勝利でした。
同期・彩羽匠のデビュー戦で涙の絶叫
これは、横尾のデビュー戦の時と同じく、自分のデビュー戦よりも緊張しました!
彩羽は、女子プロレス史上初の、両国国技館でデビューという期待の大型新人。
すごく注目されている分、目指すところが高い分、すごくプレッシャーを感じて追い込まれている姿を近くで見てきました。
ここだけの話、デビュー直前はしょっちゅう泣いていました。
試合のオープニング曲を聴いただけで泣き出していました。
でも、「え? デビュー戦、大丈夫?」って思ったことはなくて、あれだけ努力してきた、あれだけプロレスが好きな彩羽なら、絶対に大丈夫!」って、みんなが信じていました。
だけど、試合が始まってしばらくした時に、彩羽がフラフラになって場外にエスケープしたのです。
あまりにもグロッキーな姿に、セコンドの私たちがしっかりしなきゃいけないのに、思わず泣いてしまいました。
気持ちが高ぶりすぎて、彩羽をバッシバシ叩きまくりながら、「しっかりーーー!」って泣きながら絶叫するという、私と横尾の同期組。
負けてしまったけど最高のデビュー戦で、心打たれました。
ちなみに、試合後に彩羽に「えっ? セコンドにいた?」って言われました。
いやいやいや! めっちゃ声かけてましたけど!
でも、私もデビュー戦の時にめちゃくちゃ檄をとばしてくれてた彩羽に全く同じセリフを言ったから、人のこと責めれないです。
これは、デビュー戦あるあるなのかな?