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サトウ監督「持っている全てを伝える」
バレー全日本男子会見
ワールドリーグに臨む選手と監督が一同に会し、記者会見を行った全日本男子代表
ワールドリーグに臨む選手と監督が一同に会し、記者会見を行った全日本男子代表【坂本清】

 バレーボール全日本男子「龍神NIPPON」は21日、都内のナショナルトレーニングセンターで、2013年度のチーム始動の強化合宿に伴う記者会見を行った。2016年のリオデジャネイロ五輪へ向けた新チームの指揮を執るゲーリー・サトウ監督は、「チームに新しい文化を伝え、来年の世界選手権(ポーランド)の出場権を獲得したい」と意気込みを語った。日本のバレーの印象について聞かれたサトウ監督は、「ボールコントロールがうまく、スピードがある」とコメント。今後の全日本男子の強化方針については「パスの正確性を上げることを念頭に置いて、今まで選手の頭になかったようなアイデアを紹介していきたい」と話した。


 会見には福澤達哉(パナソニック)、石島雄介(堺)ら昨年のロンドン五輪世界最終予選を戦ったメンバーに加え、Vリーグ最優秀新人賞に輝いた千々木駿介(堺)らFIVBワールドリーグ2013を戦う22名が参加。キャプテンの山村宏太(サントリー)は、「指名をされた時は、3年後のリオまで持つのか不安はあったが、自分らしく楽しんでやりたい」と抱負を語った。


 全日本男子チームは20日から国内合宿を実施しており、その後、6月1日から2日間行われるワールドリーグのインターコンチネンタル・ラウンド第1週(韓国)で韓国と対戦する。

ゲーリー・サトウ監督「最善の判断を下せる選手に」

サトウ監督は自分が持っているものを全て伝えると意気込んだ
サトウ監督は自分が持っているものを全て伝えると意気込んだ【坂本清】

「(全日本男子の選手の印象はどうですか?)2日間の練習しか見ていないが、選手からは上達したいという気持ちが伝わってくる。(全日本男子復活のための鍵となることはなんでしょうか?)日本の選手たちは技術的にはとても素晴らしいものを持っています。その上で世界の国々と戦っていくための鍵は、ハイレベルなプレーを持続させること。具体的に言えば、これまでの日本は、技術的に素晴らしいものを持っていても、後半まで継続して発揮することができていなかった。なので、技術面と精神面を高いレベルで試合の後半まで継続させることです。


(山村キャプテンへの期待は?)山村サンにはかなり期待している。彼にはコートのいろんな責任や、キャプテンとしての仕事をこなしてほしい。それは選手の行動についてもそうです。エリートアスリートとしてどうするべきなのか。などといった部分を若手を含めて選手に伝えていってほしいです。


(若手選手への期待は?)若い選手がチームにいることは大事です。若い選手にはベテラン選手にない勢いみたいなものがあります。それに、全日本でプレーすることは彼らにとって良い経験になります。日本のトップに位置するベテラン選手からいろいろと吸収してほしいと思います。逆に、ベテラン選手も若手からエネルギーを吸収して、良い循環を生み出してほしいと思います。


(監督としての目標は何ですか?)私が持っている全ての知識、技術、戦略を伝えようと思っているので、そこを分かってほしい。そしてワールドリーグへの準備をしたい。


(全日本男子に足りない部分はなんでしょうか?)先ほども話したが、心身ともに高いレベルを試合の後半まで持続できないことです。それは試合のあらゆる状況下で選手がプレッシャーを感じていることも、一つの要因でしょう。なので、メンタルケアの重要性も伝える必要があると思います。米国ではメンタルケアの専門家がチームについていましたし、もちろん日本でもトレーナ―を探しているところです。(メンタルトレーナーは日本人か?)日本人が良いです。日本人の方が日本の文化や風習をよく理解していますし、選手も話しやすいでしょうから。そうして、選手にメンタルケアの重要性を理解してほしいです。


(プレーで特に日本に足りないものは?)プレー中の判断力です。細かい話になりますが、たとえばサーブの時のトスが完璧じゃない場合、そこで攻めるための強いサーブを打つのか、戦略的にいくためサーブを打つのかといった時の判断です。この時、トスはすでに上がっているので、短時間で最善の判断をする必要があります。どうするのが得点を取るために一番パーセンテージが高いのか、色んな状況下で最善の判断を下せる選手になってほしいと思います。


(選手選考の基準は何でしょうか?)今選んでいる選手は、来日してからスタッフからのいろんな情報、視察で感じたこと、全てを含めてベストの選手を選んでいます。その中でも、一番気にしていたのは、コンスタントなプレーができ、エラーが少ないこと。そして、次にスパイク以外でもチームに貢献できることに注視し選手選考を行いました」

山村宏太「クレバーで想像力あふれるバレーを」

新キャプテンに指名された山村は、クレバーで想像力にあふれるバレー集団にしたいと話した
新キャプテンに指名された山村は、クレバーで想像力にあふれるバレー集団にしたいと話した【坂本清】

「(初日のキャプテンのあいさつは何を?)いや、特にこれといったあいさつはしてないです。


(チームで特に強調していきたいことは?)僕自身、自分のキャプテンシーには満足していませんし、今のチームにはキャプテンシーを発揮できる選手が多くいるので、そういう選手たちに甘えながら、いろんなキャプテンシーのかけ橋になりたいです。


(監督は、山村がプロフェッショナルな部分を選手に伝えてほしいと言っていたが?)ゲイリー監督……ちょっとゲイリーと呼びます(笑)。ゲイリーは自由というか、選手たちに任せてくれている部分も多く、逆にいうと自主性がすごく重要視されています。なので、自主性がないと成長できません。これまで言われたことをやってきた若手にとっては難しい現場になるのかなと思います。そういう意味でプロフェッショナル、自主的に取り組まないと生き残れないです。そういうところを教えていってほしいということだと思います。


(自主性を求められるのはどこで感じましたか?)まだ2日間してやっていませんが、通訳を挟んで会話をするのですが、自主性を持って会話する選手はゲイリーの目を見ています。しかし、言葉の方を重要視する選手は通訳の方を見て聞いているので、そういうところだと思います。なので、自分で気付かなければいけないことだとは思うのですが、ヒントになるようなことは言えればと思います。


(チームでも外国人監督とプレーしていますが、コツとかはありますか?)そうですね、ゲイリーと呼び捨てにすることだと思います(笑)。


(ロンドン五輪の後、いろいろと考えましたか?)そうですね。僕自身、五輪が最後になると思って臨んでいましたし、そのつもりでその前の4年間も準備していました。なので悔しさであったり、失望感も味わいました。しかし、思っていた以上に失望感よりも悔しさの方が強かったので、またトライしようと思いました。(誰かに相談しましたか?)相談というよりは、お世話になった方々から、まだやれるよという声が大きかったのもあります。でも、それ以上に去年チームに外国人監督がきて、自分が成長できていることを感じていたので、この歳でもまだまだ成長できると思ったことが大きいです。


(日本人と外国人監督の差は?)日本人の監督は良く言えば、情熱型で管理型、みんなで一体感を持ってやろうというのが強いです。しかし、ゲイリーは自主性を持って練習に取り組んでほしいという、自由と言えば自由な感じが強いです。


(監督は判断力の部分で足りない部分があると言っていたが)練習でもスマートという単語が出てきたのですが、バレーボールをするに当たって頭を使う。どうしても選手は頭の中まで筋肉になってしまっている人が多いので、事前に知識を入れてプレーに生かすというのは自分も含めて、まだまだできていません。


(リオデジャネイロ五輪を目指すのに日本に必要なことはなんですか?)スマートさ、頭を使ったバレーをすること。みんながクレバーで想像力あふれるバレーを展開できるチームを作りたいと思います」

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