木村沙織「自分らしさを出した主将に」=バレー全日本女子会見
宮下遥「チャンスがあるなら狙っていきたい」
ポスト竹下の呼び声高い宮下。「うれしいが、まだその力はない」と生き残りへ気を引き締めた 【坂本清】
(竹下さんが代表を去り、宮下選手を推す声もありますが?)そう言われるのはすごくうれしいですが、まだ自分が次のセッターになるかも分かりません。それに、その力が今の自分にあるとは思わないので、特別プレッシャーに感じることもないです。
(来年、再来年にはリオデジャネイロ五輪が近付いてきますが、イメージがありますか?)中心でやっている姿は想像できない。まだ、竹下さんがいるんじゃないかと思ってしまいます。
(高校を卒業して変化は?)そうですね。まだ、卒業したという実感はないです。でも、これまでは失敗した時は、高校生だからと自分の中で言い訳していました。それももうできないので、しっかりと自覚と責任を持ってやるという部分では変わりました。
(以前全日本に選出された時との違いは?)これまでは、日本のトップの選手が集まる場所で学んでいこうとする姿勢が強かった。でも、今はそこを残しつつも、いろんな選手に自分の良いところも知ってほしいという思いもあります。
(スパイカーをどう知ろうと思っていますか?)敵としてはやっていたので、プレー面は少し想像がつきます。なので、それ以外の人間的な部分、性格の部分からしっかり観察して分かっていけたらと思います。
(リオデジャネイロ五輪に向けて生き残りたいという強い思いはありますか?)正直、自分の全てを懸けてまでという思いはありません。まだ、チームの方で日本一になる思いの方が強い。しかし、チャンスがあるならそこは狙っていきたいです」
大竹里歩「世界に通用する選手に」
元全日本男子で、1992年のバルセロナ五輪に出場した父を持つ大竹は、世界で通用する選手になりたいと意気込んだ 【坂本清】
(どういう点でアピールをしていくか?)自分の一番の武器は高さのある攻撃だと思うので、それを全日本でアピールしたいのと、センターでも打数が多く、決定率の高いミドルになりたい。
(自身の課題については?)ブロックが課題になると思います。相手の攻撃のバリエーションや高さが分からないので、ブロックの面ではついていけるようにしたいです。攻撃面は幅広い攻撃ができるようになることが課題。攻撃の種類を多くすることも必要になってくると思います。
(2016年に向けたイメージについて)合宿で最も言われたのは、リオデジャネイロ五輪までの3年半はすぐに過ぎるよという話でした。その3年半のうちにしっかり自分の課題は全てクリアして、世界に通用する選手になることを思い描いています。
(父親=1992年バルセロナ五輪にも出場した大竹秀之氏=をはじめ、ご家族の期待は?)今回の合宿に関しては、自分の良いところを知ってもらえるように全部アピールして、頑張ってきなさいということを言われました。
(ロンドン五輪に出場した井上香織からはアドバイスはあったか?)キラさん(井上)には、五輪がどういう大会なのかを聞きました。全日本に選ばれた時も、応援してくれたので、キラさんの言葉ですごく落ち着けたし、自信になった。キラさんが五輪のコートに立ってバレーすることは、今までにない幸せなことだから、それを感じてほしいと言ってくれたことがうれしかったです。
(父親から五輪の話を聞いたりするのか?)父からは五輪は数少ない人しか出られない場所で夢のようなところであり、レベルが高く、自分の現実を知れる場所でもあると教えてもらった。ぜひ自分もプレーしたいと思いました」