木村沙織「自分らしさを出した主将に」=バレー全日本女子会見

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木村沙織「後悔したくないと思った」

全日本女子の新主将に就任した木村沙織。今後はエースとしてだけでなく、精神的支柱としての役割も求められる 【坂本清】

「(キャプテンですが?)笑えますよね。キャプテンをやることを決めたのは、覚悟も不安もあった。でも、自分でやると言ったからには、リオデジャネイロ五輪で金メダルを取るためにチーム作りをしていかなければならないと思います。

(決断の理由は?)始めは、自分の気持ちの整理もついていなかったので、お断りしました。真鍋監督が日本に帰った後も、『お前しかいないぞ』とメールとかをくれていて。そういうやりとりをしているうちに、自分がキャプテンをやったらどういうチームになるんだろうとか、これまでのキャプテンと真逆のタイプの自分がやったらどうなるんだろうとか、自然に考えていました。それに、後から『あの時キャプテンをやっていたらどうなっていたんだろう』とかを考えて後悔したくないと思ったので、挑戦しようと思いました。

(バレー人生で初のキャプテンですが、理想像は?)今まで、いろんなキャプテンの人たちを見てきて、すごい人たちばかりだったので、その人たちをお手本にしていけたら良いと思います。それに、わたしのような人をキャプテンにするという真鍋監督の選択なので、あまり期待はされてないのかな(笑)。でも、結果はしっかりと残して、自分らしくできればと思います。

(全日本では、吉原知子さん、竹下さん、荒木選手とキャプテンを見てきて、こうしなければという思いはありますか?)すごくあります。けど、わたしがキャプテンになった時点で、そういうのはないと思います。わたしは人前で話すのがあまり得意じゃないので、インタビューとか当たり前のようにキャプテンがやっていることも、選手で順番にやるようにできればいいかなと思います。

(自分がイメージしたチームとは?)今季所属したワクフバンクは何かあればみんなで話しあったり、オンとオフがすごくはっきりしていて、雰囲気がすごく良かった。そんな感じの、メリハリがあり、みんなが言いたいことを言える楽しいチームになればと思います。
(これから伸ばしていかなければいけない部分は?)プレー面は攻撃の部分でもっと工夫したりだとかあるんですが、まずは自分の殻を破って、思い切りやれるようにしたいと思います。

(リオデジャナイロ五輪で金メダルと目指すために、キャプテンとしてやることは?)個人的に、食生活などのライフスタイルを世界一仕様にしたいです」

江畑幸子「スパイクでチームを引っ張る」

木村と両エースと言われた江畑は「スパイクでチームを引っ張っていく」と意気込みを語った 【坂本清】

「(全日本女子が新しいチームになったが、リオデジャネイロ五輪に向けた自身の目標は?)五輪が終わって次の年なので、メンバーが変わってきます。新しいメンバーも入ってくるので、若い選手に負けないようにしっかりとアピールしていきたいと思います。

(ロンドン五輪で感じた自身の足りない点とはどういうところか?)やはり世界はレベルが高い。ロンドン五輪でもスパイクは通用していたが、ほかの面では通用しないところも多い。ブロックにしろ、レシーブにしろまだまだこれから練習が必要です。そういう面をこれから伸ばしていきたいと思います。

(木村が主将になったが、それについては話したか?)そういう話はしていないが、関係ない話はしました(笑)。これだけ大勢いる全日本のメンバーをまとめるのは自分ではできないし、大変だと思います。しかも(木村)沙織さんは敵国からマークされる存在なので、プレーだけでも大変なはずなのに、チームも引っ張っていかないといけない。わたしは全てのプレーで助けることはできないけど、せめてスパイクで貢献したり、ほかの若い選手を引っ張っていく役割で貢献をしたいです。

(木村と2人で両エースと呼ばれたが、その自覚はあるか?)はい。ワールドカップのころからそういう風に言ってもらえて、やはりスパイクではチームを引っ張る存在になりたいし、苦しい時にいつも沙織さんに頼ってきたので、自分が決めることができたらチームはもっと楽になると思います。2人で頑張っていきたいです」

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