日本、ペア不在も銅メダル 大輔「すごくうれしい」=フィギュア国別対抗

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優勝は米国 女子のワグナー「非常に光栄」

優勝は米国。「誇りに感じる」と語ったワグナー(前列左) 【坂本清】

――3日間の戦いを振り返って?

ワグナー「(チーム優勝で)とにかく非常に光栄に思っています。1人1人が重要な役割を担い、それに対して大きな偉業を達成したので、誇りに感じています。みんな1つ1つの演技を振り返ると力強いものがあったので、そんなチームのキャプテンを務めることができてうれしく思っています」

――ソチ五輪の団体戦に向けて、気になるチーム、ライバルだと思うチームは?

ワグナー「男子に長く答えてもらうとして私は短くしゃべりますね(笑)。どの国であっても団体戦に出られるということはそれだけ優れたチームということなので、どのチームも重要視しないといけないなと思います」

――五輪では個人戦の前に団体戦があるが、それについてどう思う?

ワグナー「毎日違う方が同じ質問をするので困ってしまいますが、喜んでお答えしますね(笑)。
 昨日も答えましたが、女子は五輪期間すべてをうまく使えるということ、団体戦の後に2週間近くオリンピックでのリラックスの仕方ということに費やす時間があります(2月9日に団体戦終了。女子SPは19日実施予定)。そういった意味ではメンタルの面は心配していませんが、やっぱりペアや男子は(スケジュール的に)これは大きなチャレンジになると思います。私はチームメート任せでいられますが、(ペアや男子の)彼らは団体へのテクニックとか彼らなりのやり方を考えなくてはいけないのではないかなと思います」

――五輪では、今大会と違って各カテゴリ1人しか出られない。有利? 不利?

ワグナー「シンプルに言うと、今大会はバックアップスケーターがいるということで、毎回自分が最高の演技をしなくても、もう1人滑れるチャンスがあるということで余裕があったと思うんです。五輪の場合は1人のスケーターしか滑れないということで少し不利に働くかもしれない。もっと良い演技を求められるという意味でプレッシャーはあるかもしれません。ただ一方で、1人だからこそ個人競技に近い、我々が慣れている形式に近いというところもあるのではないかと感じています」

――団体戦はプレッシャー?

ワグナー「私自身は人をがっかりさせることは嫌なので、もっとプレッシャーを感じて、チームの足を引っ張るようなネガティブな影響は出したくないなと思います。ただ、自分はうまくできると十分に分かってはいるので、あまり考えないで、そこは曖昧にしておきたいなと思います。色々考えると最悪な結果につながるので。
 チームとしては、見ているとお互いすごく力になりあっていて、リラックスできる雰囲気作りができるので、チーム全体としてはプレッシャーは感じないほうだと思います」

カナダ3位 チャン、戸惑い明かすも「五輪では良い結果を」

カナダは3位。チャン(後列右から2人目)は「来シーズンに向けては良い兆し」と語った 【坂本清】

――3日間の戦いを振り返って?

チャン「今日は銀メダルという結果に終わりましたが、昨年は銅メダルだったということで、ワンステップ上がったので、来シーズンに向けては良い兆しだと思っています。我々はもっと準備をして体制を整えて、気持ちを新たにしたいと思います。
 実はカナダチームというのはルーキーが多く、例えば(女子の)ケイトリン・オズモンドは今年シニアに上がってきたばかりで国際大会の経験を積み始めたところでいきなりこれだけの経験をしました。ギャビー(女子のガブリエル・デールマン)に関しては今季はジュニアでやっていたにも関わらずいきなりこんな大変なところに送り込まれてしまったわけで、クレイジーな状況の中で(の結果を)とても誇りに思っています。銀メダルという結果はチームとしても非常にうれしく思いますし、ソチに向けてさらに経験を積んで何をすれば良いかが分かった、そんな大会でした」

――ソチの団体戦に向けて、気になるチーム、ライバルだと思うチームは?

チャン「まずはアメリカチームが最大のライバルだと思います。常に表彰台に乗っているという意味ではなかなか手ごわい相手です。また、日本チームも、もちろん今回は重要な2人、つまりペアがいなかったわけですが、五輪にはペアが間に合うということなので、大きなライバルになるのではないかと思います」

――五輪では個人戦の前に団体戦があるが、それについてどう思う?

チャン「昨日も話しましたが、ペアが一番難しいんじゃないか、相当トレーニングがハードになるんじゃないかと思います。ペアは(団体戦が終わって)2日間で個人競技に備えないといけないという難しさはありますが、男子に関しては個人的には不利だと感じていません。5日間(団体戦終了から個人戦終了までの期間)もあれば十分だと思います。シーズン通して毎日練習をしているわけですし、2週間の間に1回以上プログラムを滑るのはそんなに難しいことではないと思います。それよりも、メダルを1個以上オリンピックの個人競技で獲得できるチャンスをもらえるということ自体が良いことではないかなと思いますし、それに向けて練習を積んでいければと思います。五輪ならではの難しさはあると思いますが、団体戦をひとつの練習ととらえて、どういうペースでやればいいか、手応え、感触をつかんだ上で個人競技で力を出し切るということが望ましいのではないでしょうか」

――五輪では、今大会と違って各カテゴリ1人しか出られない。有利? 不利?

チャン「アシュリー(ワグナー)の言うとおりだと思います。すごく形として面白いと思うのは、1人にかかるというのは五輪だとプレッシャーになるとは思うんですけど、ちょっと面白いひねりがありますよね。つまり、選手の交代ができるということですが、そこを、誰がどういう風に代わるのか、作戦とか戦略がすごく重要になってくると思います。特にペアとダンスに関して、どういう風にチームがやるか、カナダの場合はスコットとテッサがいますが、例えばダンスのプログラムを1つ滑るのか2つ滑るのかで情勢が変わってくるのではないかと思います」

――団体戦はプレッシャー?

チャン「プレッシャーは感じないほうだと思います。そういうチームだからこそうまくいくのではないかと思います。個人としても、チームのためにとプレッシャーを感じてしまうと疲れる、さらにそれが個人戦でプレッシャーになると余計疲れてしまい、オリンピックという大舞台で悪い結果になってしまうので、すごくメンタルな面でタフでないといけないと思います。
 アスリートとして色んな状況に対応できるような能力を身につけないといけないと思うので、それは当然なのですが、正直なところ自分は団体戦というものに慣れていないので、非常に奇妙に感じるところはあります。どこまで真剣にやったらいいんだろう、たまにチームメートがあまりにもふざけているとさすがにどうなんだろうと思うこともあるんですが、やっぱりシーズン最後で楽しみながら良い結果を出して、良い形で終われるのも大切だと思います。ただ、昨日のようなひどい滑りをオリンピックでは絶対にやりたくないので、オリンピックではもっと真剣にやって良い結果を出して、またチームとして楽しめれば最高だなと思います」

<了>

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