阿部、プエルトリコ投手陣は「今までと格が違った」=WBCプエルトリコ戦試合後コメント
WBC準決勝 プエルトリコに敗れ、試合後、観客に一礼する阿部主将(右から3番目)ら日本代表 【Getty Images】
以下は主将の阿部慎之助、内川聖一、井端弘和、のコメント。(取材:永塚和志)
主将の阿部「終わっちゃうのはすごく残念」
――代表主将として?
「1戦1戦やるごとに良いチームになりましたし、本当に一体となってきたところで終わっちゃうのはすごく残念ですけど、すごく良いチームだったなと思います」
――世界大会で戦うことの意義?
「こういう世界大会で戦うことで、日本の将来のためにどんどん若い子がでてきてほしいです。それによってレベルアップもされると思うので、次もそういう機会があったら応援したいです。今日はすごく日本のファンがたくさんいて、日本から来た方もいっぱいいらっしゃると思いますし、本当に感謝しています」
――プエルトリコ投手陣について。
「久しぶりに良い投手だなと感じました。今までの投手とは格が違いました。向こうはメジャーでやっている選手ばかりですから。でもそういう選手たちと互角とは言わないですけど、良い勝負はできたので、良い経験になりました」
――試合後にミーティングはしたのか?
「いや、監督にあいさつしていただいて、それで終わりでした」
――チームが1つになった?
「本当、1つ勝つごとに、言葉で良い表せないですが、良い空気になったというか、その意味で良いチームになったと思います」
盗塁死の内川「僕が全部壊してしまった」
「全部いい訳になるけど僕が全部壊してしまった。過去の先輩たちにも申し訳ない気持ちで一杯です」
37歳井端、最後まで勝負強さ「とにかく勝ちたかった」
「勝ちに来たので、非常に残念です」
――8回の場面(1死一、二塁で一走内川聖一が盗塁死。二走は井端)では「行けたら行ってもいい」という(ダブルスチールの)サインだったというが。
「行けたら行け、ということでしたが、でも少し(打者が)差し込まれたので、1歩遅れてしまった。(塁に出た時に)『もしかしたらサインが出るかもしれない』とは言われていました」
――家族も来て、見守っていた。
「とにかく勝ちたかったです」
――奥様は「120点をあげたい」と言っていた。
「個人的なことはどうでもよくて、優勝がしたかった。でも、結果がすべてです」
――今回のWBCはどういう経験だった?
「3連覇したいとは思っていましたが、できなかったのでぜひもう1回出たいと思いました」
――4年後、日本が再び優勝を狙うには何を補う必要がある?
「もっと勝負強くなっていかないといけないと思います」
――今回は苦戦も多かったが、なぜだと思うか。
「走者を塁に置いた時に、つながらなかったのが原因だと思います。なかなか次から次へとつながるわけではないのですが、その中で走者を進めたりすることができませんでした」
――プエルトリコの最後の投手(カブレラ)にも打ちあぐねた印象がある。
「よく(球が)動いていたなと感じましたが、決して打てない球ではなかったです」
――8回のあの走塁は悔やんでいる?
「いや、そんなことないです」
――井端選手の右打ちが目立ったが日本野球の良さを発揮できたと思うか。
「投手の球をなるべく長く見ようと思った結果です。できれば1球で仕留められるような選手がどんどん出てきてほしいです」
――試合後のロッカーの雰囲気はどういったものだった?
「やるべきことをやったので、1人1人と言葉を交わしました。(プロ野球の)シーズンが始まるので、シーズンで頑張りたいです」
<了>
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