中継ぎ左2枚に不安……米国で「微」調整が必要=橋本清氏が解説

構成:スポーツナビ

8回に登板し3失点の山口、決勝ラウンドへ向け復調が急務だ 【写真は共同】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドの順位決定戦が12日、東京ドームで行われ、日本代表はオランダ代表を10対6で下し、第1組1位で決勝ラウンドに駒を進めた。

 日本は初回にオランダの先頭打者ホームランで先制されたものの、2回に主将・阿部の1イニング2本のホームランなどで大量8得点。その後は打線が停滞し、中継ぎ投手陣もピリッとせず一時は2点差まで追い上げられたものの、8回裏、この試合1番バッターに起用された長野の2点タイムリーヒットで勝負を決めた。侍ジャパンは日本時間18日に米国サンフランシスコで準決勝を戦う。

 スポーツナビでは、巨人の中継ぎエースとして活躍し当時の長嶋茂雄監督から「勝利の方程式」として絶大な信頼を得ていた橋本清氏が、日本vs.オランダ戦をズバリと解説。復調の兆しを見せた長野、阿部をはじめとする打線に合格点を与える一方で、思わぬ不安を見せ始めた中継ぎ投手陣に対して、橋本氏は米国での「微」調整が必要と提言。また、3連覇へ向けて決勝ラウンドでの心構えを語った。

8回、長野のタイムリーは非常に価値がある

 打線が早い回に爆発して8点を取り、いい形で試合を運んだんですが、中盤以降は少し湿りがちになってしまいました。これではまずいとなったところで、今日の試合で一番のポイントだと思っていた長野選手が、ゲームの中でしっかりと結果を出してくれました。これは非常に大きかったですね。特に2本目のタイムリー。湿りがちになりかけた8回に打ったことは非常に価値があります。今日の試合で1番バッターに抜擢されて、いい内容を残してくれたと思います。

 また阿部選手ですが、本人もそうでしょうけど、4番バッターでホームランを期待される中で2本も出せたのは頼もしく思いました。しかも、内容的にも雑に打ったわけではないので、米国に行っても期待できると思います。
今日はDHでの出場でしたけど、決勝ラウンドはどちらで出場するかはコンディション次第でしょう。ただ、やはり彼はしっかり守って、野手を引っ張っていく主将ですから、DHだけじゃなくてキャッチャーとしてディフェンスでもいなきゃいけない存在だと思います。

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