山本監督「こんなに本塁打が出るとは」=WBCオランダ戦試合後コメント

構成:スポーツナビ

オランダにコールド勝ちで準決勝進出を決め、ファンの声援に応える山本監督=10日夜、東京ドーム 【共同】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンド1組2回戦が10日、東京ドームで行われ、3連覇を目指す日本代表はオランダ代表に16対4の7回コールド勝ちし、決勝ラウンド一番乗りを果たした。日本の次戦は12日、敗者復活2回戦に臨むキューバとオランダの勝者と2次ラウンド決勝(順位決定戦)を戦う。決勝ラウンドは18日(日本時間)から米国で行われる。

 以下は、山本浩二監督、先発の前田健太、初回に先頭打者本塁打を放った鳥谷敬、オランダのヘンズリー・ミューレンス監督、バレンティンの試合後コメント。(取材:永塚和志)

山本監督「神様がごほうびをくれたのでは」

――コールド勝ちで完勝を収めたが、試合を振り返って?

 スモールベースボールと言われていたのがうそのようで、こんなに本塁打が出るとは。やはりおとといの試合から神様がごほうびをくれたのではないでしょうか。

――これで3大会連続の決勝ラウンド進出となったが。

 まずは2次ラウンド突破することを、選手たちとの合い言葉にしていましたが、1試合、1試合戦ってきてこのような結果になりました。そしてアメリカに行けば上を狙って、そして頂点を狙っていきたいです。

――オーダーが毎試合変わってきた。(2月の)宮崎合宿から攻撃的な打線をと言っていたが、それはできたと思うか?

 状態の良くない選手が何人かいましたが、今日は鳥谷(敬)が先頭打者本塁打を打ち、選手の気持ちがひとつになって、このような(大量)得点になったと思います。

――鳥谷選手の先頭打者本塁打は、他の打者にも影響したか?

 相手打線には攻撃力がありますが、トップバッターで本塁打を打ち、ベンチにいる選手にも影響を与えたと思います。それに(先発の)前田(健太)も、投げるごとに良くなり、シーズン中とほとんど同じような、頼もしい投球をしてくれました。

前田「打線のおかげで良い投球ができた」

――前回の中国戦に続いて無失点の投球だった。

 前回も結果は良かったが、今日の方が良かったです。調子は上がってきています。

――オランダ打線との対戦に際し、どういう想定をしていた?

 やはりオランダ打線の中では長打に気をつけないといけないので、コースと高さに気をつけました。ただ、打線が先に点を取ってくれたので、楽に投げられました。打線のおかげで良い投球ができました。

――味方の大量得点で逆に投げにくくなったのでは?

 変に考え過ぎても良くないと思ったので、いつも通りの投球をしました。

――投げるごとに手応えはつかんできている?

 手応えはあります。(次回登板までは)間もありますし、良いものを続けて、また良いものを決勝ラウンドでは出したいですね。

――WBCのボールはもう気にならない?

 気にならないですね。

鳥谷「何とか塁に出たかった」

――大量得点の口火を切る先頭打者本塁打だった。

 1番打者だったので何とか塁に出たかった。甘い球が来たら打とうと思っていたが、本塁打になって良かったです。

――NPBの統一球と今大会のボールでは違いは感じる?

 当たった感じは、NPBのボールの方が少し押される感じがあります。今回のボールの方がボールに押されるという感覚は多少少ないと思います。

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