走者一掃の糸井「阿部さんのすごさが分かった」=WBC中国戦試合後コメント

構成:スポーツナビ

5回、走者一掃の3点二塁打を放ち、ナインから迎えられる糸井(右から2人目)=ヤフオクドーム 【共同】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)3連覇を目指す日本代表は3日、福岡・ヤフオクドームで1次リーグA組第2戦の中国戦に5対2と勝利した。
 日本は、2回に中田翔(北海道日本ハム)のレフト前タイムリーで先制点を奪うと、5回には糸井嘉男(北海道日本ハム)の走者一掃のタイムリー二塁打などで4点を追加し、勝負を決定づけた。9回に5番手の山口鉄也(巨人)が2点を返されるが、そのまま逃げ切った。
 次戦は6日、第1次ラウンド突破を懸けて強豪・キューバ代表と対戦する。

 以下は山本浩二監督、先発の前田健太選手(広島)、糸井選手、与田剛投手コーチ、中国のジョン・マクラーレン監督、3番打者リ・ライ(4回、前田からセンター前安打)のコメント。(取材・永塚和志)

山本監督、好投の前田に「本来の投球に近づいた」

――今日は前田投手が先発し5回を投げて1安打と好投したが?

 散々心配させておいて、今日はようやく良い投球をしました。前回はスタミナ不足。今回は本来の投球に近づいたと思います。

――オーダーを変更して臨み、中田の先制打に5回は糸井(嘉男)の長打で追加点。振り返ってどう思う?

 今日は1点を先取しましたが、こういうゲームではやはり1点では不安。追加点が欲しいと思っていたら、5回にようやく出ました。できればもっと早い回で2点目、3点目と欲しかったんですが。糸井が、ようやくやってくれました。

――これで2勝0敗のスタートとなった。4日の中国対キューバ戦の結果次第では東京ラウンドへの進出が決定する。

 昨日(のブラジル戦)は非常に苦しい戦いだったので、それが今日につながったのでしょう。これで次のラウンドへ近くなりました。

――6日のキューバ戦はどのように戦う? 次のラウンドを見据えた戦いになる?

 2次ラウンドの対戦のこともあるが、それを意識していてはまずいので、キューバ戦で目いっぱい行くつもりです。

前田、5回無失点も「もうちょっと精度を高めたい」

――WBC初登板で初勝利となったが?

 限られた球数の中で5回を投げて、結果的に抑えられたのでまずまずだったと思います。

――去年のシーズン中の投球と比べて、現段階の投球はどれくらいまで来ている?

 100パーセントじゃないといけないと思いますが、まだまだ自分の中では良くなると思っています。今日は良い投球をしましたが、もうちょっと精度を高めていきたいです。
――次回への修正点などはあるか?

 今日は二塁打を打たれましたが、あのボールは思ったより甘くなってしまいました。もうちょっと投げきることができれば、良い投球ができると思います。

3点タイムリーの糸井「勝ててほっとしています」

――盗塁あり、満塁での長打ありと大活躍だった。

 勝つか負けるか、なので勝ててほっとしています。

――昨日は4番を、今日は5番を打った。気持ち的には違いはあった?

 はい。やはり阿部(慎之助)さんのすごさが分かったというか。あのポジションは阿部さんしかできないと、皆が思っています。今日は結果も出たし、良かったです。

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