侍ジャパン首脳陣よ、もっと積極的チャレンジを=佐野慈紀氏が解説
WBC初戦 日本はブラジルに辛勝したが、山本監督(左)以下首脳陣にはもっと積極的に仕掛けてほしい 【写真は共同】
試合は中盤まで侍ジャパン打線がブラジル投手陣の前に抑えられ、2対3とリードを許す展開となったが、ようやく8回に集中打を浴びせて逆転に成功。一方の投手陣も、先発の田中将大(東北楽天)が初回にいきなり先制点を奪われる苦しい立ち上がりとなり、杉内俊哉(巨人)、摂津正(福岡ソフトバンク)も1点ずつを失うなど、投打ともに課題を残すゲームとなった。
スポーツナビでは、近鉄バファローズなどでセットアッパーとしてフル回転した野球解説者の佐野慈紀氏に、侍ジャパンWBC第1ラウンド初戦の感想を聞いた。佐野氏が指摘するブラジル戦で見えた修正点、また、3日・中国戦へ向けての必要な要素とは?
この代表メンバーはどの選手も流れを変える力を持っている
やっぱり、ベンチにはどっしり構えててほしいです。首脳陣にはもっと積極的なチャレンジをしてほしいなと思う。ベンチが動きを見せないと選手に伝わらないですから。代表チームにはレギュラーのトップクラスがそろっているわけですから、使わずにベンチに置いておく必要はない。もっともっと仕掛けて使うべきですね。
こういう試合の場合は勝たないといけないから、見切りの早さは必要だと思いますし、能力の高い選手がたくさんいるわけですから、その選手たちを活用しないのはもったいないですね。
野球というのは流れのゲームですから、いかにいい選手を使うか。この代表メンバーのいいところは、どの選手も流れを変える力を持っているところ。だからこそ、流れが悪いときはどんどん流れを変えるために選手を使っていくのも必要かなと思います。
選手の数の問題とかありますが、どんどん使ってほしいなと思いますね。そうしたら、その中でいい相乗効果が必ず生まれるはずですから。